追記 森岡正博氏に上の件、メールで突撃してみた
上の記事を書いた後、思いあまって、森岡正博先生に
「こんな記事を書いてみました、お忙しくなければご意見をお伺いしたいです!」
とか突然メールで聞いてみた(えぇ
森岡先生は、私にとっては『感じない男』で男性性欲について赤裸々というか、自分の内面まで切り込んでいって、たとえばロリコン趣味がどのように生起するか、といった男性の性的内面の起源を臆することなく語り、読者私に共感と動揺と畏怖を同時に与えた方でありました。
- 作者: 森岡正博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/02/08
- メディア: 新書
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「私は少女の体を生きてみたかった」と決然と書ける人はそういるものではない。
だからこそ、その方がこうした凌辱表現についてどう思うか、といった事や、また私が上記のような記事を書く事が状況に対してどれくらい有効なのかなーといった事も含めて、この人の見解を聞きたくなったのでした。
こういう時、本を出しているような著名な方ともコンタクトをとれなくもない事が、ネット時代のメリット(もちろんちゃんと礼儀を尽くした文面にしないとですけど)。
で、今朝ほど光栄にもお返事をいただけました。許可もらってるので引用。
拝見しました。書かれていることはたいへん面白いと思います。「私が好意を寄せる女性は、性行為を拒否しなければならない。」という命題は、みんなで検討しないといけないと思います。
結論的には、その命題をいかにして実際に解体していくかということになるかと思われますが、そこに至る過程で、その命題内容をもっとじっくりと浮かび上がらせて分析してみる必要があるでしょう。われわれの病巣ははっきりと直視すべきです。
いまはそのくらいのことしか言えませんが、意義のある作業かと思いました。
……ですって。
さて、私のこれは病巣なんでしょうか?(ぇ
確かに、私の上の主張は、自分の凌辱趣味の事を「社会のせいだ!」「家族のせいだ!」というニュアンスが入っている事は否めません。そこが森岡先生には気になって、あえて「病巣」という言葉を使われたのでしょうか。つまり、そこで矛先を社会などの外面に向けないで、さらに深めていってはどうか、という意味かなぁと。
しかし私にとっては、私の性的趣味は「屈折」「屈託」ではあっても「病気」ではないんですけどね。
世間的にはどうなんでしょうか。たとえば鬼畜趣味、凌辱趣味、ロリコンなんでもいいですが、そうした反社会的な性的嗜好は「治癒すべき異常」なんですか? しかし誰がどうやって治癒してくれるのでしょう?
多分、こういった規制の話で、反社会的な性的嗜好をもつ人たちが社会に対して不満を感じるのはそういうところでもあるのかなとは思います。それがいけない事だと規制する気持ちは分からないでもないが、しかしでは我々のこれを、治癒しようという動きは全然なくて。ただ規制だけされるから反発も起こるんでしょうけど。
喫煙者にとっての禁煙グッズに当たる何かが、じゃああるのか? とかそういう話。
もちろん、だからって開き直って社会を責めるのも、あまりスマートではなく。恨み事を並べても事態は進展しません。「悲しい言葉じゃ何も変わらないんだぜ!」byサンボマスター
ではどうするかという話で……うーん。しかしまた、上のような恥をさらして自分の内面を語って行くくらいしか、方法が思いつかないんだよなぁ。
これでは道化だよ……。