2007年
今年は、作品らしい作品を完成させるという事がまったくできてないという意味で、去年とは別な意味で駄目駄目でした。
実際、何書いて良いのか本当に分からなかったからね、一時期。プロットが浮かんでは消え、浮かんでは消え。
けれどそんな模索の末に、少しずつ光明めいたものが見えてきたかも知れない……少なくとも、書こうという意欲は取り戻しつつある、そんな一年でした。
ただ、そろそろ執筆のための姿勢をきちんと決めないとマズイと、そんな危惧も抱きつつある。1〜2行書くともう集中力が途切れてニコニコ動画あたりをふらふら覗いてしまうという駄目っぷりは、どうにかせんといかんよね。
集中しないと良いものは書けないんだけど。あぁ、学生時代のあの情熱と集中力はどこへ行ってしまったんだろうなぁ(駄目人間
そんな迷走気味の私。まぁ、休耕期だったのだと思いたい(ぇ
去年、長編を2本書いたんですが。それだけでも、けっこう自分の中が荒れ果ててしまうらしいなぁと思ったりもしたのでしたが。引き出しが少ないって事なのかな。
そんな感じ。ともあれ、来年は少し腰を据えてやらないとイカンのですよ。
さて、以下は今年読んだり見たりした作品の総括。
・小説
去年に引き続き、ライトノベルを主に読んでいた一年。
なんだかんだで、結構当たりを引いてはいたと思います。特に印象深いのは、『断章のグリム』あたり。小説だからこそ、ここまでグロい(それはもう、とことんグロい/笑)描写にも容赦なく踏み込める。そんな作者の、漫画家でもアニメ作家でもない、モノカキとしての揺るぎ無さが感じられて良い刺激になりました。
あとは『とある魔術の禁書目録』をせっせと読んでいたみたい。今のところベストは5巻。ルールを立て、ルールを活かし、戦略と窮地と逆転を毎回きっちり演出してみせる手並みはやはり大したものです。
読み始めてみた『フルメタル・パニック』も、丁寧なバランスの良い作品で面白い。
あと、同人作品ですけど『Fate/Zero』かな。まだ3巻読んでないんですが、征服される側ではない、征服する側の理屈というか「理」を、しっかり見せてくれたのに圧倒されました。
他にはバラの作品として、『スカイ・クロラ』で久しぶりの森節を味わってみたり、『光車よ、回れ!』で同じジュブナイルでも毛色の違う空気感を感じてみたり。
あと、なんか年末になると純文学を読み出すんですかね、私(笑)。現在読んでいるドストエフスキーの『悪霊』が面白い。そんなところかな。
総じて、去年より色々刺激になる作品を読めたかな、という感じはあります。
・コミック
今年はコミック作品はあんまり読んでないなぁ。
一番の収穫は、今更ですが『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部を読み通したことですかね。そりゃ伝説になるわけだよ(笑)。アクの強さもこうなれば快感にしかならない。これはもっと早くに読んでおくべきだったと思いますw
あとは……『GUNSLINGER GIRL』でしょうか。今年は2冊くらい出たのかな。プロットの緻密さは、そこらのヤワな小説作品では太刀打ちできないくらい周到だし、テーマに狙いを定めて掘り下げ、突き詰めていく手並みも良い。少なくとも、ただの萌え漫画だとしか思ってない人は、読めとは言わない、ただ認識を改めるべき。
そんなところ。
・その他の読書
相変わらずの乱読っぷりに苦笑。
2007年前半は、歴史絡みの本を主に読んでいたようで。特に面白かったのは孫子の『兵法』。戦争って行政行為なんだ、と痛烈に分からせてくれる本でした。
2007年中盤、創作およびサブカルチャー絡みの本をいくつか読む。特に目からウロコが落ちたのは『ゲーム的リアリズムの誕生』。マンガ・アニメ、ゲーム、ライトノベルのリアリズムと、それ以前のリアリズムは決定的に違うという認識。大塚→東浩紀というリレーを経つつ述べられたこういう認識は、やっぱり押さえておかないとね。特に、今や小説すばるに『デスノート』関連の作品が載っちゃったり、『ユリイカ』で荒木飛呂彦特集が組まれちゃったりする御時勢なわけなので(笑)。サブカルチャーが前面に露出してきたというよりは、そういう新しいリアリズムが前面に出てきたと考えた方が良いという状況が往々にしてあるわけですし。
で、2007年後半は、雑多にいろんな分野を覗いてまわれる新書とかをつまみ食いしてたようで。面白かったのは、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』『生物と無生物のあいだ』など比較的よく売れたベストセラー系。やっぱり、読みやすくて好奇心を満たしてくれる良い新書は、気軽に読めて素敵です。
そんな感じ。
・映像関連
2007年初頭、なぜか『ウルトラセブン』を改めて見始めたりしていた、相変わらず節操の無い私w そういえば今年は比較的、特撮タームだった気がします(笑)。
あとは映画館でいくつか映画見たとか。『300』『エヴァ劇場版』という微妙に殺伐としたチョイスなのがアレですが(笑)、どちらも良い刺激にはなったかな。いろいろと考え込んだりもしました。
さりげに、『らき☆すた』とかも見ていたりしてましたが。アニメをリアルタイムで追うって滅多にしない私なんで、なんだかんだで月曜夜か火曜朝に欠かさず見ていたのは、そういう勢いのある作品ではあったんだろうな、とは思います。ネタの配分とか上手いよね、どの年代が見ても、どの層が見ても、何かしら分かるよう色んなネタが適度に散りばめられてたり。丁寧で芸が細かいってのは、それだけで強力な武器なんですよね、やっぱり。
ガンダマーな私は、『ガンダム00』も途中までは見てましたが、ぶっちゃけニコニコ動画で見られなくなってから完全に視聴をやめちゃったクチ。Gyaoで見られると分かってはいるんですけどね。なんだかんだで毎日覗くニコニコにあるのと無いのとで、微妙に違った模様。
……ていうか、今年はニコニコ動画無しに映像コンテンツは語れない面があって。
一応、作品そのものの丸上げは反対派、というつもりではいるんですが。とはいえ、ビデオ録画が面倒だから普段見ないけど、ニコニコでクリック一つで見られるならじゃあ見てみようかな程度の私のような視聴者もいるんで、放映から一週間の間なら見られる、くらいの形に落ち着いてくれた方が嬉しいんだけどなぁ、とかは思ってます。無論CMつきで。だって、それくらいならビデオ録画して見てる人たちとあんまり状況変わらないじゃん? とか。
まぁ、この辺のすり合わせも今後どうなっていくんですかね。
ついでに言えば、いわゆるMAD動画とかを死ぬほど見たのも今年のトピックかな。昔、私が中学の頃とかは、友人がMADの話しているのを聞いて、俺も見たいなぁという気持ちと、ちょっぴりの疎外感を感じたものです。その頃は、MAD動画なんて好事家が、見ようと思ってわざわざ探さないと見つからない、みたいなものでしたしね。
今や、MAD作品はみんなの玩具。そういう意味でも、状況は時々刻々と変わってるんだな、とか。
・ゲーム
今年は、後半になってからやたらゲームばっかりやってました。
特に、待ちに待った『東方風神録』の発売とか。出不精の私がコミケにまで行ってしまったという、それくらい楽しみな作品だったりしたわけで。
まあ、やり込んでるかというと、実はそんなにやってはいないんですが。ノーマルクリアして、エキストラボスに会ったくらいで止まってます。
それでも世界観とか、キャラクターとかは相変わらず独創的で、いろいろ思うところがありました。
ていうか今年は、東方作品にあんまり時間作れなかったなぁ。シューティングはやらないと腕がどんどん落ちるんですよねぇ。それでも今年は、東方紅魔郷のエキストラクリアという大きな戦果を残せた年でもありましたが。
それに続けて、『連射王』という、主人公がひたすらシューティングゲームをやるだけという潔い小説を読んだりしたせいで、シューティング熱がやたら高まったのも今年。ヘタレプレイヤーの私は、大学二年の頃、毎日のようにやってた『エスプレイド』以来、久しぶりにアケシューでラスボスを見ることが叶ったりしました。最近サボってるんでもう無理ですけどね、『虫姫さまふたり』のラスボスまで行くの。
そして忘れてはいけない、『Gジェネレーションスピリッツ』。今年の9月あたりから、もうずっとこれの事しか考えてなかった気がする(えぇ〜
とにかく、これの前作である『GジェネレーションF』は私にとってのガンダム入門のきっかけであり、私がもっともやり込んだゲームであり、もっとも続きを待ち望んだゲームだったわけで。そんなシリーズの続編が、私自身の「こんなゲームにして欲しい!」っていう希望よりもさらに上回った出来で仕上がってきたわけなんで、これはもうグウの音も出ないというか。
とにかく発売日まで張り付きっぱなしで情報収集してたし、発売してからはやたらプレイ時間を割きまくってました。幸せだw
タイトル通り、これは製作スタッフの魂を感じざるを得ない。少々回り道が長かったですが、よくこれだけFから進化してくれたもんだ。
多分、来年も当分このゲームやってると思います(ぇ
おおよそそんなところですか。
さて、来年こそ、躍進の年にしたいところですが、どうなることやら。