手探り


 今日中に、今手がけている長編のプロローグを仕上げるという自発的ノルマなのですが、うーん。微妙。不可能じゃないけど。
 途中、けっこうごっそりとボツにして書き直したというのもあり。


 本当は見えているはずなのです、物語の流れの、滞ってる部分が。
 他人の作品を見てても、「ここ面白いな」ってところと、「この辺はなんかグダグダであんまり読み返したくないんだよな」っていう部分は割りと明確に分かります。
 もちろん、物語として緩急をつけなければいけないという要請はあるから、完全にそういう部分をなくすことはできないのだけれど……それでも、できるだけ書いている段階で察知して、事前になくして行く必要はあるわけなのですよ。その流れが滞ってる部分を。
 そういう感覚を、もっと鋭敏に持たなきゃいけないんだよな、って事なんですけどね。できれば、実際に書く前に、構想の段階でそれを済ましておければベストなのだけど。


もののけ姫はこうして生まれた』での、宮崎駿監督の創作風景っていうのは未だに私は尊敬していて。
 彼が、自分がしっくりくる動きを手探りで、何時間も色々な案を描いては直し描いては捨てする風景というのがずっと頭の片隅にあるんですが。やっぱり、そういう風に根気よくやんなきゃ駄目なんだな、と自戒してみたりする。


 ていうか、集中力たりなすぎ。