『ダンバイン』第二話


 やっぱり、要所要所にファンタジー的な道具立てをちりばめてて、それがロボットもの的な、そしてミリタリー的な演出とけっこう上手くかみ合ってる事にびっくりする。
 一方、同じ身分のパイロットであるトッドとのやりとりでは、現実世界でのリアリズムもちゃんと感じさせてくれる(例「これだから東洋人は困るんだよな。白人が全員アメリカ人じゃないってんだ」というセリフ)。とにかく、そんな複数の価値観が同居している世界の深さに、圧倒されるばかり。
 うまいなぁ。


 主人公ショウの実力を認めたり、何かとクールに振舞っていたバーンさん、戦闘に入るやいなや攻撃的な男に変貌。こういう人間の二面性の描写もさすが。
 かといって、そっちを見限ろうにも、相手側のトップも会談中に水を向けて話を誘導し、それを言質とってハメようとするような人。
「片方が見るからに悪っぽくて、もう片方が安心して見ていられる善玉」とかいう構図ではまったくない、どっちもパーフェクトじゃない陣営二つの間で揺れ動く主人公。私はこういう構図を作るのが下手だから、見習いたいところ。


 あと、主題歌かっこいいなぁ。