舞-Hime 視聴終了

舞-HiME 9 [DVD]

舞-HiME 9 [DVD]


 最終話まで見終えたので軽く感想。


 この手の、いわゆるあからさまな「萌えアニメ」を通しで見たのは初めて。
 で、まあ、やっぱり、お色気シーンの大半は別にいらねぇなぁ、という感じで見てはいましたが(単に好みの娘がおらなんだだけという話もないでもないが)。
 前も書いたけど、美少女がメカっぽい使い魔で超絶バトルっていう、非常に分かりやすい殿方の嗜好の詰め合わせ的な部分もあり。あまりに明け透けなんで、鼻についたりもしましたが。


 とはいえ。結局最初から最後まで、大笑いしたり見入ったりして、退屈せずに見通せました。楽しかった。


 結局、私は上で書いたようにエフェクトに反応する人間なので、この作品の丁寧で鮮やかなバトル関係の表現がうまく肌に合ったのでしょう。
 やっぱりアニメなんだから、まず何よりも画面の凄さで魅せて欲しい。そういう意味で、この作品は純粋にレベル高かったからね。
 それと日常パートでの笑いの取り方が上手くて、その辺もすごく楽しんだ感じ。かと思えばお笑い担当のキャラもちゃんと一本筋通ってるし。


 後半のシリアス展開は見てて結構重かったのですが。目くるめく鬱展開の中、それを不快に感じないギリギリのラインで描写を留めてたりする辺りも、ああレベル高いなぁと。


 逆に最終話の持って行き方は、まあ事前に何となく聞き及んでいたようにかなり強引ではあるのだけれど。
 でもね、まあ、かなり力技だけど見ててすごく気持ちよかったから、まあいいか(ぇ


 とりあえず、最後の最後まで凪がしぶとく生き残ってるのに大爆笑した(笑)。うまいよなぁ、そこまで徹底されちゃ、文句を言う気も起こらないというものです。
 なんだかんだできちんと作中の登場人物を管理して、適材適所に使って、伏線回収して、後腐れなく終わったわけで。
 少々強引だったにせよ、エンタメとしてこれで正解なんだろうな。


 恋愛関係のあれこれをテーマとして強く打ち出してあるのは、まぁ微妙に説教臭くて引っかかるけど。結論も凡庸なんだけど、やっぱり話の設定と有機的につながってるからこれも不快じゃないというか。やっぱりテーマと設定がきちんと連動していることの重要さを思い知らされますな。こういうところは見習わなくちゃいけないのです俺。


 とにかく、好きか嫌いかで言えば、この作品は好き。かなり。
 アニメ見てDVD欲しいなぁとか思ったのはハルヒに継いで二度目です。まあ買えないけどね。
 ともあれ。良いものを見せていただきました、と。