とある魔術の禁書目録４巻

　　　↓クリックでアマゾン購入画面へ

とある魔術の禁書目録(インデックス) (4) (電撃文庫)

　じわじわ読み進めて、ようやく４巻。
　今回は魔術サイドから、人の外見と中身が入れ替わってしまう地球規模の大魔術のお話。

　相変わらず、コメディシーンのノリの良さ、バカをバカとして書く勢いは上手くて、なかなか楽しみました。
　また、着想も毎度なかなか凝っていて楽しませてくれます。
　特に今回は、面白さの方向としてはミステリー小説に近い感じ。久々に、「うわ、やられた！」っていう、ミステリ小説で虚をつかれた時の、清々しいやられた感がありました。やるじゃん。

　でも、そんな感じで中盤の印象が良い分、最後の落ちで若干テンションダウン。要するに、今回の話の根幹となる大魔術がどうして発動されたかという部分なんですが、ここまでやるんなら最後まで理詰めできっちり、割り切った説明ができてた方が統一性あったのになぁ、と思うわけで。

　そういう部分も含めて、若干小粒なエピソードだったという印象はあります。が、普通に楽しめたので、これはこれでＯＫ。

　とりあえず、作中での土御門氏の詠唱とか、個人的に斬新で面白かった。これ系の呪文は結構やりつくされた感を持っていたんですが、まだまだやれる事あるんだね、っていう感じ。