とある魔術の禁書目録6

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 毎度おなじみ。
 多分、ライトノベルでの異能力バトルものの中では最も成功しているものの一つであるこのシリーズ、ちんたら読み進めてようやく6巻目です。
 ていうかこのペースで読み進めて刊行ペースに追いつくのか?


 とりあえずこの人、本当に「悪人」を出さないよう気を配ってるよなぁ、とか思う。
 バトルものだから対決の構図はあるんだけど、敵になるキャラも基本的に善意の、同情できる理由をできるだけつけているというか。「悪い奴やっつけてはいおしまい」っていう風にならないようにしているというか。
 他の登場人物も基本的に良い人。そこが喰い足りないと思う時もあるし、清々しく感じる時もあるし、どっち側に針が触れるかで作品ごとの印象が変わってる感じがする。


 とりあえず今回は、まあ中の上ってところでしょうか。やはり前の巻でのアクセラレータで私的に盛り上がりすぎたので、それに比べると。
 ただ同時に、背後設定で判明した事が多く、今後に向けて面白くなってくるかな、っていう感じでもあり。
「超能力者は魔術を使えない」っていうのは1巻から出てくる設定ですけど、そこにきちんと理屈付けが考えられていたのにはちょっとびっくりしました。やるじゃん、作者、っていう感じ。


 あと、作者の魔術系への知識量はやっぱなかなか大したもんです。付け焼刃じゃないと分かるんで、安心してそこらへんは読める。
 やっぱこうじゃなくちゃいかんよなぁ……。