東方風神録体験版、およびコミックREX「東方儚月抄」第三話


 東方作品の当たり年である今年ですが。うかうかしていると感想とかが作品発表に追いつかないという嬉しい悲鳴状態です。
 とりあえず順番に。


 もうそろそろ半月以上になりますが、今年の夏コミで発表される同人STG『東方風神録』の体験版が、上海アリス幻楽団さんのHPで発表されました。
 もう本当に待ちに待った、って感じだったわけなんですが。
 それ以前から、各所で「今回はグラフィックがかなりパワーアップしている」とか「空気感が良い」とか「音楽良すぎ」とか「新キャラが可愛い」とかいろいろ聞いていまして、もう待ち遠しくてどうしようかって感じでありました。
 体験版配布開始の報を聞きつけると同時にDL開始。


 とりあえず自分でプレイしてみて思った事。やっぱりこの雰囲気は良いなぁ、という。焦らされたせいもありましょうが、ベタ褒めな感想でした(笑)。
 ゲームとしての総合的な評価は、なんだかんだで最後のステージまでやってみないとという感じですので今回はコメントしませんが。
 ゲーム内で提示される世界観は、間違いなく私の好みでした。
 せっかくなので1ステージごとにコメント。


 第一ステージ。vs秋穣子
 ものすごい幸福感とともにプレイしました。
 そもそも私、かなりいろんな意味で農本主義者のケがありまして(笑)。農業とか農村とか収穫祭とか豊穣の女神とかいう言葉に弱いのですよ(それもどうかと
 なので、まあ思い切りツボですわね。
 この雰囲気が正に東方の楽しさなんだよなぁと改めて思います。豊穣の神様に、弾幕で一緒に遊んでもらえるとか、なんて素敵な世界なんでしょう?(笑)
 音楽も収穫祭を意識したという事で、どことなく楽しげです。
 難易度的には楽勝。なので、雰囲気を楽しみつつ次のステージへ。


 第二ステージ。vs鍵山雛
 一転して不気味な雰囲気に。相手は流し雛の厄神様。
 で、東方のこういうダークというか、暗めの雰囲気がまた私は大好きなわけでした。妖々夢のステージ3、vsアリスとか今でも大好きだし。このステージも音楽が大変私好みで良く、くるくる回る雛さんも良いさじ加減の不気味さ、ミステリアスさです。
 道中ザコの攻撃はけっこう鬼ですが(笑)。
 難易度ハードだと、ここでどれだけ善戦できるかでステージ3でにとりに会えるかどうかが決まってくるのですが。


 第三ステージ。vs河城にとり
 河童です。
 とりあえず遠野物語の河童像が頭に浮かぶ古い頭の私としては、いきなりこんな能天気なエンジニア少女として登場されて目が点です(笑)。
 ステージ自体も音楽も開放感があって気持ちが良い、紅魔郷の3面に近い感じの雰囲気。
 そして河童です。スペルカード名も「のびーるアーム」とか適当すぎです(笑)。まあそれが良い、のか?
 ともあれ、世間では割りと人気者の河童さん。3ボスはさりげに人気あるからね。


 そんな感じ。ここまででお気に入りなのは二面の空気感かな。三面道中の開放感も捨てがたいですが。
 ともあれ、あと数日で製品版がコミケにて配布ですが。どうなることやら。


 さて、もう一つの話題。『東方儚月抄』第三話。
 今回は丸きり紅魔館の話でした。八雲紫の企みは冬に実行されるそうで、それまでは『東方三月精』と同じようなノリの話が続くのかも知れません。
 とりあえず今回は、いつもの東方っぽい、良い意味で(?)ダラダラした話でした。
 レミリア嬢はもうなんていうか、とりあえずヤンキー座りはやめましょう(笑)。カリスマの方向性が違うぜ。
 咲夜さんは毎度、完全に瀟洒でありました。こーりんへの言い分とかパーフェクト過ぎる(笑)。その上入手するのが某科学雑誌ニュートンというのも素晴らしすぎます。
 そしてパチェ。恐らくは図入りで詳細に解説されてるだろうロケットの解説図を見て、「大型エンジン」という要素を華麗にスルーしている辺りがね、もう可愛すぎるのですよ(ぇ
 あちこちで感想拾っていると、この部分を読んで「パチェってバカなの?」というリアクションを時々目にしましたが、多分違うんですよね。彼女は魔道書と同じ読み方で科学雑誌を読んでいるのでしょう。
 魔道書、魔術について書かれた本というのは、基本的にノウハウをストレートに、誰でも判るように記述したりはしないものです。隠喩や暗号、謎かけチックにぼかして書き、そうした隠喩に通じた人が「解釈」する事でようやく機能する本だと考えれば、まぁ間違いありません。
 つまり。パチェは『ニュートン』の記述を、神秘学やオカルト学、錬金術などの知識で「解釈」しながら読んでいるに違いない(笑)。天体の進行とか暦とかの知識と照らし合わせて、解釈できるところを中心に読み解いているのでしょう、きっと多分。
 だから、「エンジン」という未知の言葉は分からないものとして保留し、自分の持つオカルト的知識で解読可能な「三段構成」という部分に反応した、に違いないのです(笑)。まあ、その記述が具体的にどういう解釈を生んだのかは私なんぞには分かりませんが。
 結局、没頭してしまって咲夜の存在も忘れているっぽい最後のシーンのパチェが、もう可愛いなぁ、みたいな(マテ


 とりあえずそんな感じでした。
 この流れで行くと次は冥界組の様子でも映すんでしょうか。
 とはいえ、そろそろ小競り合い程度でも良いので、なんかバトルが発生してほしい気もする今日この頃でした。