コミックREX 『東方儚月抄』第十二話


 こ、これが……ゆっくり霊夢というヤツなのか……?(違います


 というわけで、海辺でたそがれてる霊夢たちを冒頭に始まるコミック版儚月抄。ロケットはものの見事に大破。
 まあ、状況を考えれば、遠い目にもなろうってもんですが。


 そんな中、咲夜さんはいつも通りの瀟洒なマイペースであり。レミリア様もいつも通りに状況を楽しんでおられ。しかしそんな状況が長く続くはずもなく、ついに月側の勢力と接触する事になります。


 特攻兎が一匹、レミリア様の背後に吶喊。


 ここまで、子供っぽい言動ばかりが目立ってきたレミリアですが、さすがに刃物を突きつけられて黙っているような方ではなく。慌てず騒がず流し目になるレミリア様が素敵です。けど、お嬢様、あなたが真顔になるの、多分9ヶ月ぶりくらいですy(グングニル


 一方、霊夢たちは綿月依姫接触。いきなり日本刀持って登場とは物騒な――と思うけど、よく考えたら東方世界では日常茶飯事だったのでした。辻斬りなら冥界辺りに偉大な先達がいるし(ぉ
 で、若干ビビる魔理沙と、全然動じない霊夢
 その反応に黒い笑いを浮かべた依姫さん、刀の切っ先を地面に――じゃなかった、月面に突き刺すと、霊夢魔理沙の周りから刃がにょきにょき生えてきて二人を取り囲みます。
 ああ、うん、こういう特殊能力表現は好き。
 にしても、依姫いわく「祇園様の力」というのですが、祇園神関係で「女神を閉じ込める」能力なんてあったっけ?
 東方幻想板の儚月抄スレを試みに眺めてみたら、「祇園神牛頭天王スサノオ」ということで、これはスサノオ神話でアマテラスが天岩戸に隠れてしまった事を指してるんだよ、という説がありましたが……うーん? あれってスサノオが閉じ込めたんじゃなくて、自分で閉じこもったんだよね?
 何だろうなぁ。まあZUN氏が監修した作品で出てくる事だから無根拠ではないと思うけど、一方でアレンジも結構大きいから、元ネタがとっさに思い浮かばないのぅ。今度少し調べてみるか……。


 そんな感じで動きを封じられた霊夢魔理沙の元に、紅魔組主従が登場。うん、良いなぁ、この剣呑な笑顔こそ紅魔組。
 で、咲夜を攻撃しようとする依姫と、時間を止めてその依姫を瀟洒に羽交い絞めする咲夜さん。ていうか羽交い絞めが意外すぎてどうにも。そういや体術もそこそこイケるんでしたっけ、メイド長。
 で、霊夢たちも救出に成功。
 そして、目的を問われたレミリア様は、無邪気に宣言するのでした――「私たちの目的は月の都の乗っ取りだ!」


 うむ、さすが西洋出身のレミリアは侵略志向強いなぁ。まあ本気かどうかは別として。
 この無邪気で子供っぽい占有欲は、でもだからこそ東方界隈でお嬢様が愛されてる理由でもあるのかなと思ったりもしますが。わりと分かりやすい欲求で動いてるから、二次創作とかだと格段に動かしやすいんですね。これが幽々様とかだと、何考えてるか分からない系のキャラだから動かしにくいわけです。
 ともあれ、状況的にはほぼ1対4で、かつ咲夜に行動を制約されてる状況ながら依姫の表情には余裕がありそう。次回、いよいよ一波乱ありそうです。楽しみに待ちつつ、以下次号。