コミックREX 東方儚月抄第十五話


 魔理沙さん、暴れるの巻。


 相変わらず、弾幕表現はがっかり風味。先月、期待しないと言ったものの、やっぱりちょっと残念な感じではありました。
 とはいえ、相変わらずのZUN節、ZUN理論が散見されたりして、面白さもそれなりではあった。


 とりあえず、魔理沙弾幕って甘いのか(笑)。


 等速運動が加速度系で云々は……あれですかね。間違ってるかもしれませんが。
 こう、時速100kmで走ってる電車があるとします。で、その電車の中に二人の人物が離れて乗ってるとします。
 二人とも時速100kmで、つまりかなりの速さで移動してるわけですね。しかし、移動している速度は同じなので(同じ電車の中なんだから当然)、電車の中の二人は互いが単に静止しているように見えます。
 で、地上の電車ならまだ、窓の外の情景が移動しているので自分が移動していると分かりますが、宇宙空間では周囲にそうした基準になるものは一切ないので、等速で運動しているもの同士は本当に、互いに単に静止しているようにしか見えません。


 もっともあの作中の場面で、依姫が魔理沙弾幕と等速運動をしているわけでは、全然ありません。それは明らか。
 ですからこれは、まあ一種の呪いなのかも知れません。
 つまり魔理沙たち地上人にとって、「スターダスト=流れ星」は高速で降り注ぐもの。それゆえ弾幕の攻撃の名前として採用されてるわけですが、依姫はそれを「宇宙では必ずしもそういうものではない」と提示する事で、ネーミングの意味から逆に引っ繰り返して攻撃を無効化した、というか。
 まあ、呪いってのは、意味づけによる攻撃の事ですからね。


 しかし敵もさる者というか、魔理沙は自分がやりたいだけ攻撃したらさっさと降参宣言。自分が痛い目見る前にさっさと引き下がってしまいます。クレバーというか、お調子者というか、さすが幻想郷の住人だけあって、なかなか食えないというか(笑)。
 ま、魔理沙にしてみれば、そんな真面目にやる必要もないわけですしね。


 そして、次の大戦はレミリアvs依姫。勘の良さで定評のある霊夢さんに「一番あっけなく負ける」と予言されたレミリアお嬢様ですが、さてどうなることでしょうか。


 そして地上組に動きがありました。幽々子もようやく動くようですが……どう動くのかまるで予想できん。さすが幽々様です(笑)。
 どうなんだろう、永遠亭側と絡むのかしら。


 そんなわけで、相変わらず先の展開は読めそうで読めない儚月抄。引き続き追っかけていくことにします。