今頃ガンダム00視聴 ファーストシーズン21、22話


 色々やってたら感想書くのが遅れた。見たの一週間以上前だし……。


第21話「滅びの道」


 いきなりサジ君のお姉さん御遺体確認から始まるヘビーな話。



 ジンクス部隊はなおもスローネの追撃にあたるも、アインの長距離砲撃でトリニティ側が一矢報いる。
 とはいえ、頼りにしてるらしい親玉も既にこの世をおさらばした後という事で、なんか雲行きが怪しいってレベルじゃないのであった。


 一方、プトレマイオス側もジンクス部隊と初遭遇。
 ガンダム側が大幅に苦戦するのでした。今まで、量産機といえば射撃場の的同然にポカスカ狙い撃ちされてたわけなので、この対照的な変化はなかなか衝撃です。
 高性能量産機にガンダムが苦戦する、という構図もしばらく見ていない絵だったので、なんか新鮮でもある。



 そして、ヴェーダ乗っ取りのため機能停止するガンダム。これでナドレの存在価値は100%消えた。本当に何のためのギミックだったんだ(笑)。
 ていうか、本当にティエリアのライバルのポジションにいるのはコーラサワーなんでしょうか。刹那とサーシェス、アレルヤとソーマに比べると、なんか学校のグループ分けで「じゃあ余った人は余った人同士でグループになってね」的な匂いのする組み合わせです。
 もっとも、ある意味4機の中で一番戦力的に怖いのはヴァーチェなので、怖いもの知らずでノリノリで向かって行けるコーラさんは適任なのかも知れないですが(笑)。
 まぁ、一言で言えば、アレです。


「大佐のキッスは、いただきだー!」


 ……バカは来る!(えぇ〜



 そしてここで、ティエリアをかばってロックオン兄貴が負傷。無茶しやがって……。
 一応この場は、追加武装のGNアームズが登場でお開きでありましたが。急いで、とにかく兄貴回収してあげてー!


 そんな感じで、次。



第22話「トランザム


 某ニコニコ動画のコメントでは、何か赤く光ると必ず一人は言う奴がいる、そんなトランザムです。ようやく自分の目で見ました。


 とりあえず兄貴は命に別条はなし。しかし効き目に損傷。
 三週間の治療に入るかと思いきや、ティエリアの心情を慮って拒否するロックオン兄貴。
 うーん……さすがに良い奴すぎるぜ。戦場では良い奴から先に死んでいくというのに。


 あ、ちなみに私、この後に何が起こるのかのネタばれを一部知っています。だって放映当時、ニコニコに追悼動画が上がってたのランキングで見たもん(ぇ


 ともあれ、気を回し過ぎるというのもかえって心配になるもの。ティエリアの内心まで見抜くのはさすがだけど、そのために自分の治療までおろそかにするのは、戦場では優しすぎるよなぁ、とか。まぁプトレマイオスが沈むような事があったら、どのみち危ないんだけども。



 一方、いよいよ進退窮まって来たトリニティ3人組。
 わざわざ接触の場面まで描かれたワンさんに頼るも、なんか望み薄な感じ。そしてまたもジンクスに襲撃されるのであった。狩られる側に立たされるガンダムってのも珍しい絵柄。


 そして、練度の高さから、散開密集自由自在のジンクス部隊。ファングすら退けて見せる。あれはビビりました。
 ……冷静に考えてみると、あんな密集して回転して撃ちまくるだけで本当に対策になるのか不思議に思えてきたりもしますが(笑)。
 ともあれ、こりゃアカンとばかりに煙幕張って逃げるスローネ組。煙幕張って逃げるガンダムってのも珍しいなぁw  まぁGN粒子あればこその古典的な手ですが。
 ていうか、ネーナの乗ってるドライはこう言う時にこそ働く機体じゃないのか? 確かに逃避行中でGN粒子が残り少ないとかは言ってましたが、他の2機に比べて粒子あんまり使わなそうだし……。そこでドライの機能を上手く使って逃走するような描写を入れれば良いのに、とちょっと思う。せっかくGN粒子って目に見えるんだし、初登場時は派手に振りまいてたんだし。煙幕の代わりに大量の真っ赤なGN粒子で目くらまし、くらいしてもよさそうなもの。


 なんか、ナドレもそうなんですけど……00ってわりと理詰めで話を進めてるっぽい部分が多いのに、MSの設定とかはあんまりストーリーに活かせてないんだよなぁ、と思ったりします。
 逆に冨野ガンダムだと、セリフの応酬とかがやたら飛躍してたりとフィーリングで作ってるようで、実はMSのカタログスペックとして設定されてる機能も地味に作中でちゃんと使ってたりするんですよね(笑)。逆襲のシャアで、ダミーバルーン放出したり、コクピットエアバッグがちゃんと描写されてたり。
 あげくは、Vガンダムのウッソが機体の脚部だけ敵にぶつけたりという、本来の使用方法とは違う使い方まで発明してしまう(笑)。
 その辺、富野監督(および宇宙世紀ガンダムの各作品)と昨今のガンダムとでは感覚が違うのかも知れません。富野監督にとっては、MSは所詮道具なので、使える機能は使い倒す。けど最近の作品では、MSは一種のキャラクターですから、キャラが立ってるかどうかの方が重要なんですねぇ。それも役割や性能より、外見でのキャラ立ちの方が比較的重要なように思えます。



 で。いよいよジリ貧のトリニティ兄弟のところにやってきたのはサーシェスさん。
 敵意はないと見せかけて、トリニティ次男をさっくり射殺……うーわー。MSパイロットが撃墜でなく、生身であっさり殺されるのに勝る無念はなかろうなぁ。
 さらにトリニティの親玉であるラグナさんを殺したのもサーシェスさんであるという事で、非情の暗殺ここに極まれり。ガンダムってわりとエモーショナルに情を絡ませる話だから、こうも無情な暗殺者って実は珍しいですね。
 けどリアリズムで言えば、ミハイル・トリニティのように断末魔や死ぬ間際のセリフすら言えずにあっさり死ぬ方がらしい場合もある。少なくとも、マ・クベライラ・ミラ・ライラみたいな長ったらしい「死に際のセリフ」よりはリアルに違いない(笑)。
 この辺も、00が今までのガンダムでやらなかった事を取り入れた部分として、私は驚きつつ見入ったのでした。


 そして、よりによってツヴァイに乗ったサーシェスさん、こうなると手がつけられず、トリニティ長男もあっさり葬って見せる。しかも初乗りの機体で。
 基本、ティーンズのガンダムパイロットよりも、経験豊富な正規の軍人の方が能力は高い。従って機体性能の差が埋まれば当然こうなる。この辺のドライさも、SEED的「主人公最強」に酔い過ぎない良い抑制ではあります。やっぱり何というか、SEEDの反省はよく活かしてるシリーズですねぇ。


 一方、GNアームズと共に介入行動に入った刹那、このタイミングで遭遇。まぁ、刹那からすれば、「ガンダム」にサーシェスが乗ってるなんざ悪夢の極みであります(笑)。しかし上で書いた実力差は明白で。


 そしてトランザム発動、と。



 要するに世界を変えるためにもう1チャンス、ってなわけで。いろいろ真意が憶測されてたイオリア何とかさんも、何だかんだで結構マジに世界を変えるつもりであったらしく聞こえますが、さて。
 とりあえず何が起こったのかというと……アレかな、『連合vsザフト2』のスピード覚醒みたいなもんか(マテ
 ともあれ、これで逆転し、サーシェスを撃退とは相成りました。



 そんなわけで。ジンクス登場で戦力差が縮まってきたガンダム側の能力テコ入れなわけですが、そのまま第一期のラストまでどう流れるかという事で。
 期待しつつ次回。