ブラックラグーン9巻
- 作者: 広江礼威
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/19
- メディア: コミック
- 購入: 17人 クリック: 905回
- この商品を含むブログ (195件) を見る
ロベルタ復讐編が完結。
特に細かく全体を追う事はしませんが、読後感がそれなりにいろいろあったので軽く。
基本的にこのシリーズの主人公はロックなんですが、今回のエピソードだけはガルシア君が主役であり。同時にそこへ視線を定めた途端に、ロックもまた「ロアナプラの住人」として再定義されてしまう、という。
かつて日本編で、夜と昼の間に立ってその両方を見届けると宣言したはずのロックが、ここでは「夜の側」にいると指弾されてしまうのでした。
ただ、これをロック視点で眺め直してみると、ロック自身が「そのつもりがなかった」事もちゃんと描かれてはいます。前巻で、ロックはガルシアたちを見はなせと言った張さんに対して「人でなしのクソ野郎だ」と非難しているわけですし。最新巻だけ読むと、ロックが「賭けに夢中になっている」所だけが強調されているので(また前巻発売から日も経ってますし)気づきにくいですが、彼はちゃんと「ガルシアたちを助けようと」していたのでした。
だから読者のみんな、ロックを簡単に見損なっちゃ駄目だぜ(ぇ
……と、少し擁護してみたりするのだった。ロック結構好きだし。
もちろん、彼がガルシアたちを助けるために取った方法が、ガルシアたち言うところの「死の舞踏」、ロアナプラ方式であった事は確かな事で、だからガルシアの最後のセリフはやっぱり重いんですけどね。
まぁそんなわけで。
何が言いたいかというと、賭けの負けを認めつつ、その辺の心情まで見越して慰めの言葉をかける張大哥かっこいいよ張大哥、という事ですよ(何
あと関係ないけど。
「あたしの2本しかねェ腕に坑道をぶち開けるのはまあ許す、「すっこんでろクソ野郎」も姉御ならまァしゃあない」
その友情ヘビー過ぎるよ(笑)。