２０１０年

　今年は私生活がいろいろと立てこんでいた時期だったのですが、私事は伏せておくことにします。
　その辺りの忙しさを除いても、今年はいろいろと有意義な年ではあったと思います。
　そんなこんなで、毎年恒例の一年の総括振り返り記事。

・執筆
　２００８年から書いている長編『くくり草紙』、年内完結せず。さすがに遅すぎます。
　しかし、それ以外のもので、今年は地味にいろいろと執筆が進んでいたりもしました。いろいろと意欲的な事にもトライしてみたり出来たし。実は悪くない一年だったのかなと。
　dNoVeLsの同士一同で作る同人誌『ノベトモ！』にも寄稿したりしまして、まぁあんなにバカ一直線の話を書いたのは実に久しぶりだったので、あれはあれで楽しく（笑）。

　とりあえず今年思ったのは、私はどうも長編小説執筆に向いてないんじゃないか、という事でした。なにって、移り気なんですぐに飽きる（笑）。それよりは、毎回短編を短期集中で書いて、そのたびごとにやりたい事を表現していく方が性に合ってるかも知れない、という。
　なので、来年あたりから徐々にそういう方向にシフトしていきたいですね。
　とりあえずいい加減、長編小説終わらせようぜ俺……。

・読書（小説）

　今年前半ずっと読んでいたのは、荒俣宏の『帝都物語』でした。壮大で大胆な着想が溢れていて、こういうのはやっぱり書いていて楽しかったろうな、と思ったり。
　他にも、井上ひさしの『吉里吉里人』なんかも読んでいましたね。もっとも、下巻だけ読んでない状況なのですが。こちらも、くだらない、下品（？）な道具立てで油断させておいて、実は膨大な知識と洞察が隠れている、なかなか喰えない作品でした。
　他に、ブログでは言及していませんが、武者小路実篤の「お目出たき人」とかも何気に読んでいました。いやあ、白樺派をナメてましたね。実に読んでいて悶悶とさせられる、一本とられたと思わせられた作品でした。あれはオタクこそ読んでおくべき（笑）。
　そんなわけで、相変わらず例年通り、冊数は少なかったですが、刺激になる面白いものを読めていると思います。先日読み終えたばかりの『月世界へ行く』も楽しかったし。来年も、少ないなりに読み続けて行きたいなと思ったり。

・読書（その他）
　今年は、Wikiに自分なりのまとめを綴っていく形式を始めた事で、読書のやり方がかなり劇的に変わった年でした。本に線を引きながら読むようになりましたし。
　そうした事情、目的意識に合わせて、本を選ぶ基準にも変化が出てきたかなと思います。
　太田道灌、平将門など東京に縁深い人たちを追ったり、和泉式部の和歌を馬場あき子の案内で鑑賞したり。一方で、音に聞く高山宏の『アリス狩り』も大変楽しく。
『酒呑童子の誕生』では、久しぶりにこうした伝奇にまつわる謎ときに心躍らせました。やっぱり楽しい。
評論関係には最近はもうあまり深入りする事もなくなりましたが、『神話が考える』なんかもなかなか面白く読みました。他、感想は割愛しておりましたが『PLANETS』のゲーム批評特集なんかも読んでいて、なかなか面白く感じたり。
　やはりなんだかんだで、面白い本にぶつかり続けているのは幸運な事だと思います。まぁ、私自身の本の選定眼も少しは向上してるのかも知れません。
　さて、来年もこの辺はガンガンいきたいところ。自分用Wikiを念頭におくことで、本選びの視線もタイトなものになった感触があります。頑張れ私。

・読書（コミック）
　平野耕太先生の『ドリフターズ！』なんかもやっぱり凄いわけですけど、今年はちまちまと『ハチワンダイバー』を読み進めたりしています。なんだかんだで将棋漫画に手を出してしまう私。渡辺竜王のブログも相変わらず読んでるし（そういえば渡辺氏、また竜王位防衛しましたね。今期の竜王戦は難解すぎて、私にはよく分かりませんでした……笑）。
　あと、職場の上司になぜか『ワンピース』を読めと言われて、強制的に借りさせられるというミラクルな体験を先日いたしました。まだ７巻までしか読んでいないけれど、なるほどさすが売れているだけの事はあるというか。なかなか楽しんでおります。先が気になるので早めに次を貸していただきたいなぁ（笑）。

・ゲーム
　今年はゲームはほとんどやってません。
　まぁ、ぶっちゃけて言えば、自分用Wiki作りの方がゲームより楽しい。それはもう、永年に渡って自分が「何が一番楽しいと思えるか」考えたあげく、ゲームをしているような感覚で勉強する方法を自分なりに考えて始めた事ですし。コンシューマーゲームと違って、終わりも限界もない。なるべくしてこうなった感じ。
　その辺の小理屈はおいておいても、まぁ新しいゲームハードを全然仕入れていないので、多少食指が動くタイトルがあっても結局手を出さない次第で。
　次回作ＧジェネもついにＰＳ２では出ないようなので、そちらも多分買わないっぽいしなぁ。

　東方も、今年はまったくプレイする時間をとれていません。『ダブルスポイラー』も隠しキャラを出す前に止まってますし。『妖精大戦争』に至っては、多分プレイ時間は２時間に満たない。
　どうなんだろうなぁ、スピンアウト的なものでない、正式タイトルの新作が出たら一通りは遊ぶでしょうけれど、多分、ＥＸをクリアできる程度まで私の腕が再び向上する事はないかも知れないね……。
　そういえば、『東方香霖堂』も買って読んでたけど、最後まで読む前に止まってる。
　私の東方熱もだいぶ落ち着いたものですね……。

　そんなところで。
　とりあえず現在は、勉強が楽しいと感じられるので、とりあえず行けるところまで行きたいというのが現状です。移り気な私のこと、どこまで行けるかは分かりませんが、気分が乗ってる間くらいはガンガン行きたいですねぇ。
　来年はどういう年になるか分かりませんが、前向きに頑張りたいものです。
　ではでは。皆さまも良いお年を。