古語拾遺


古語拾遺 (岩波文庫 黄 35-1)

古語拾遺 (岩波文庫 黄 35-1)


 職場の休憩室にてちまちま読んでた。
 斎部広成が斎部氏(忌部氏)の古伝を天皇に奏上したという内容で、『古事記』『日本書紀』には収録されていない異伝がいくつか拾えるというもの。まぁ、当時祭祀関係の仕事と地位を中臣氏に取られがちという情勢もあり、そうした焦りから斎部側の鬱憤や思惑がダダ漏れになっている面もあり、果たしてどこまで信用して良いものかどうか、非常に扱いの難しい内容ではあります。
 まぁ、個人的には、宮廷で掃除を司る掃部(かにもり)の語源は(動物の)カニだった、とかそういう話がそこそこ拾えたので満足(笑)。必要があれば、記紀神話との細かな対照比較とかもするかもですが、当面はその辺の話を収集するだけでさっさと次に行く所存です。
 というわけで次。