QED23巻

Q.E.D.証明終了(23) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(23) (講談社コミックス月刊マガジン)


 私の「出たら即買いリスト」に載っている漫画の一つ。
 なんだかんだで、佳作がぽつぽつ見られる良いミステリ漫画です。


「ライアー」は、まあいつもの話というか。
 このタイプ(集まった証言から矛盾点を拾ってくみ上げていく形式)は、毎度良く考えられてるけど、さすがにちょっと食傷気味。まあこの人の得意な形なんでしょうけどね。
 その中でも今回は、謎解き部分がより数学的な証明風味な感じでした。読み応えはあり。
 まあでも、あれだけの材料でそこまで至れってのは、ちょっと酷かなぁと(笑)。


アナザーワールド」。これは出だしで痺れましたね(笑)。
 燈馬たちに話しかけた数学教授が言うのです、「二年後にここに来たまえ。私がリーマン予想を証明する!」
 最高(笑)。この壮大な大風呂敷が素敵。
 やっぱり、物語たるもの、出だしにこれくらいの大法螺吹かなきゃねw
 ちなみに、リーマン予想というのは数学で150年以上証明されていない大問題。それなりに詳しい説明も作中でなされているから、ちょっと賢くなった気にもなれます(ぇ


 最後に燈馬がした決断は――色々難しいですよねぇ、という。
 目の前に魅力的な世界があって、けど下手にのめりこめば現実の生活、現実の人間関係に支障をきたすとして。どう生きるべきか。