QED23巻
Q.E.D.証明終了(23) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/17
- メディア: コミック
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私の「出たら即買いリスト」に載っている漫画の一つ。
なんだかんだで、佳作がぽつぽつ見られる良いミステリ漫画です。
「ライアー」は、まあいつもの話というか。
このタイプ(集まった証言から矛盾点を拾ってくみ上げていく形式)は、毎度良く考えられてるけど、さすがにちょっと食傷気味。まあこの人の得意な形なんでしょうけどね。
その中でも今回は、謎解き部分がより数学的な証明風味な感じでした。読み応えはあり。
まあでも、あれだけの材料でそこまで至れってのは、ちょっと酷かなぁと(笑)。
「アナザーワールド」。これは出だしで痺れましたね(笑)。
燈馬たちに話しかけた数学教授が言うのです、「二年後にここに来たまえ。私がリーマン予想を証明する!」
最高(笑)。この壮大な大風呂敷が素敵。
やっぱり、物語たるもの、出だしにこれくらいの大法螺吹かなきゃねw
ちなみに、リーマン予想というのは数学で150年以上証明されていない大問題。それなりに詳しい説明も作中でなされているから、ちょっと賢くなった気にもなれます(ぇ
最後に燈馬がした決断は――色々難しいですよねぇ、という。
目の前に魅力的な世界があって、けど下手にのめりこめば現実の生活、現実の人間関係に支障をきたすとして。どう生きるべきか。