星の鼓動は愛、二度目
今回は弟と見てまいりました、新訳Z第三部。
とりあえず次男(22)、次男の連れ(Female)、そして三男(高校生)という面子でしたが、見終えた後の反応は、一様に首をかしげつつ「う〜ん?」っていう感じでした(笑)。
三男などは、「こういう結末ならスパロボの方が良い」とか言い出す始末。
まあ、なるほどなぁ、という気持ちもなくはない。
今回もう一度見てみて思ったんですけど、この第三部、富野作品にしては珍しく、再見に耐えないような気がする。
思うに、彼の作品の醍醐味である、富野ならではのセリフの応酬が三部には少なくて、それというのも戦闘シーンが多いからなんだけれども、一方で戦闘はTV版の流れを大まかになぞっているから意外性が乏しく、かといってじっくり味わうにも尺の都合で端折り方が半端にならざるを得ず。
結局、二度三度見るに値するウマ味が出し切れていない面があるのかな、とは思ったのでした。
もちろん新作画は素晴らしいんだけど……それで具体的に動くのがボリノーク・サマーン、パラス・アテネ、キュベレイ、ジ・O、バウンドドッグとかで、結局ミリタリー的な楽しみ方はあまりできない。これはテレビ版の頃から、Z後期のMSの統一感のなさはどうしようもなかったので。
また、新訳Zで変更されたセリフには確かに良いものが多いのだけれど、結局展開が目まぐるしいから噛みしめる暇もなく次へ行ってしまう。
だから、TV版を超えた、TV版と違う部分での掘り下げをする余地があまりにも少なかったために、深みを出し切れてないような気がするのですよ。
その辺がな〜、どうにもネックだよなぁ、という。
まあ、他に気づいたことがいくつかあるので、覚えていたら明日にでもまた書きます。