絶望した! いろいろ絶望した!


 先日書き上げた長編ですが、知り合い連中が読んでの感想を今日、教えてもらいました。
 ……平たく言うと、ボロクソ。


 ・文章に生彩がない。遊びがない。ドラマがなくて平板な感じ。いらない箇所が多すぎる。筆者が一番見せたかったのがどこなのかが分からない。
 ・無駄な文章が多すぎる。なんか、「規定枚数にムリヤリおさめました」っていう感じで、展開も唐突だし、かと思えばいらないエピソード多すぎるし。
 ・とにかく読んでてつらい。俺は作り手じゃないからかもしれないけど、商業ベースにはとても乗らないだろうとしか思わない。
 ・戦闘シーンが下手。スピード感がない。


 素晴らしい酷評っぷりに苦笑が浮かぶ私。
 けどたしかに、毎度のことながらオリジナルで書くとどうも構成で失敗するわけで、上記すべてが思い当たるのだからグゥの音も出ず。


 とにかく、なんだろう、変にテーマ性とエンタメの両方をやろうとして、どっちつかずの中途半端になってしまっている、っていう話で。
 やっぱり、富野監督の仕事とか見てると、逆シャアとかでアムロとシャアがテーマ的な会話をしながら戦闘部分でエンタメとしても高いレベルでまとまってたり、そういうのをやろうとするんだけど、結局どっちつかずになってしまうと。
 んで、言葉でくどくど言いすぎ。もっと行動で示すキャラにしろ、とか言われたらしく。


 そして何より、特撮ネタでバカをやるなら、もっと徹底してバカをやるべきという事で、これも確かになぁ、という。


 そんな感じで、結局今回もダメっぽいという。んー。
 やっぱり変に理屈っぽくなりすぎるというか、思想的問題を込めようとしてエンタメなのに文章が重くなるというか。そんな悪癖が今回もかなり出てしまった模様。


 ……こうなったら、次に書く長編は、とことんバカな話を書くしかないな。
 いや、バカにも色々あるわけですが(笑)、とりあえず読者を楽しませることを最優先に、テーマ性なんかクソッ喰らえな話を書いたほうが良いのかもしれない。
 考えてみれば宮崎だって富野だって、下積み時代に『長靴を履いた猫』とか、『ライディーン』とか、王道の子供向けアニメを作りながらエンタメの作法を勉強したわけで、その下地があるからこそテーマ性とエンタメの両立もできるんだろうと。
 エンタメを甘く見るべきじゃない。心せよ俺orz


 よーし、バカやっちゃうぞー、と今から心に決めたのでした。
 冒頭からバカ全開な話。書けるかなぁ……。