ヨコハマ買い出し紀行 最終巻


ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))

ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))


 ついに最終巻ですか。いろいろ感慨深いなぁ。


「話らしい話のない」物語の究極形というか。本当に、なんでこれを読んでいるのか自分でも分からないのに(笑)、最新刊を見るとつい買ってしまう。そんな感じでした。
 結局最後まで、空飛ぶ変な飛行機が何なのかとか、人の形のキノコが何だったのかとか、そういう設定の公開はなし。実に淡々と、普通に終わっていきましたね。
 ま、それもこの話らしくて良いんじゃないでしょうか。


 とりあえず、マッキがものすごい勢いで大人になっていってビビった(笑)。
 タカヒロ君にいたっては、最終巻一コマ顔見せただけの登場。
 メインストーリーなんて無いも同然な中で、唯一主題的に扱われていたのが「時間の経過」だったわけだし、そういう意味でもこういうラストになるよなぁ、っていう。
 意外性もないしヒネリもない。けど、別にそういうものを求めてこの話を読んでたわけでもない。
 このラストで正解なんだろう、と私は思ったのでした。


 でもやっぱり、時おりドキッとするようなコマが不意打ちのように飛び込んでくる、この作品の続きが読めないのはちょっと寂しいかも。