仁義なき戦い
ちゃらら〜、ちゃらら〜♪
という、有名すぎる音楽にのせてヤクザものの古典映画。
友人に勧められたのもあり、また今度書く小説の登場人物の一人が、裏社会でマフィア的な組織持ってるという事で……資金源とかのイメージつかみたいなというのもあり、見てみた。
そうしたらこれが、すごく面白かったのでした。
実話が元だという事もあり、善悪とかの理が勝ちすぎていない、仁義と裏切りと資金繰りと……そういうものが重なり合う中での抗争劇。
家父長制をベースにした、いわゆる「やくざ」の世間的なイメージもこういう作品が固めていったのでしょうね。実物はわかりませんが。
それにしても、やりきれない話だなぁと思って見ていた。組織が大きくなっていくに従って、やっぱり当初の連帯感みたいなのはどんどんズレて薄れて消えていってしまうし……かつての仲間同士が、打算と利益のために殺し合いになったりもして。
二時間、退屈せずに見ました。話のテンポも良いし、何よりフィルムにパワーがあったと思う。けっこう複雑な利害関係も、いつの間にか自然に頭の中に入ってきて、負担と思わずに見れた。非常に充実していましたよ。
こりゃあ、名作にもなるよね。