ミステリーも落ちるとこまで落ちたね、という話


 先日、たまたま思い立って、久しぶりにe-NOVELSのサイトとか見に行ってみたんですが。


http://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/shukan-shohyo-under.html


 小森健太朗氏の暴走ぶりに大笑いしたw
 まあ、ここで挙がってる書評のラインナップを見ても、あぁここまでダメになっちゃったんだミステリ、という気分にはさせてくれます。
 大学の一時期、ミステリクラブなんぞに入っていた身としては、それなりに感慨はありまして。
 どの辺がケチのつけ始めだったのかは分かりませんが――多分京極、森博嗣から清涼院ときて、後続のメフィスト賞受賞者、挙句が西尾維新でトドメを刺され、今やライトノベルにシェアとアイデンティティをほとんど持っていかれている模様。


 だってねぇ、重鎮・笠井潔にしてからが、


http://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/syohyo/195.html


 この体たらくですから。
 ミステリに興味ない方も、この『イリヤの空』の書評をちょっと読んでみてくださいな。腰砕けになります。
 難しい用語を並べてるから一見すごいこと言ってるように見えますが、よくよく読んでみると明らかに的を外しているのが逆に痛々しいというか。

「わたしたちはみんないらない子なんだ」という少女の悲痛な呟きは、ナチが「存在してはならない民族」として絶滅を宣告したユダヤ人の例を思い起こさせる。


 そりゃないぜセニョール。こじつけりゃ良いってもんじゃないだろ(苦笑)。
 ライトノベルを語り、肯定するのに、こういう文体が必要とは思えないのですよね。そういう意味で、何でこうなっちゃうんだろうっていうか、ミステリ業界の人たちの「どうして良いのかわからなくなってる」感が凄く良く出ていたのでした。
 さよなら古き良き新本格ミステリブーム。