ジョジョの奇妙な冒険 第三部


 先日、読み終えました。一部は読み通して、二部は途中で止まってますが。


 とりあえず一番有名なこの第三部ですが、これは文句なしに面白かった。ほとんど神がかってるんじゃないかと思うくらい。
 事実上、昨今流行りの能力バトルものの元祖なわけですが、これは本当に1ジャンルを作り上げてしまうくらいの勢いがあります。熱狂的ファンがいるのも頷けるというもの(笑)。
 特に、ロジックvsロジックの戦いとしての「スタンドを使った戦い」を、読み手をハラハラさせつつ、ちゃんと相応の説得力も持たせて描けているというのがさすがです。パイオニアになる作品って、こうなんだよね、っていう感じ。一人のキャラが一つの(短いセンテンスで明文化できる)能力を持ち、それを(一定のルール、いわば同じ土俵の上に乗って)駆使することで戦うという形が隙なく出来上がっています。
 またそれを、強烈に印象付ける絵、セリフも冴えてる。


 かと思えば、殴り合いばかりでなく、イカサマギャンブルやゲームで戦ったりもする、この柔軟さといいますか、良い意味での大雑把さが余計、神がかって見えるわけです。普通、最後のボスの本拠地まで乗り込んだところで、いきなりテレビゲーム対決なんて流れにしないよね?(笑)


 あと、ネットとかでよくパロディやテンプレにされてるセリフの元ネタを発見してはニヤニヤしてました(笑)。


 ともあれ、これは大変素敵でした。大したもんだ。