Fate/zero1巻


 先日、同人と商業出版がどうたらこうたらとかいう記事を書いた手前、一応事前に書いておきましょうか。
 この作品『Fate/zero』は同人作品であり、一般の書店では入手する事ができません。購入を希望される方は、同人ショップでお探し下さい。
 っと。
 あ、あと、以下ネタバレ注意です、念のため。



 とりあえず、普通に面白い。
 文章でつまずく事もないし、人物の紹介と印象付け、その他の書きぶりも引き込まれる感じでするする読めます。
 Fate本編とのリンク具合や、本編やった人へのサービス振りも上手いし。
 難点を探す方が難しいくらい。


 あと、なんか暗い作風の人だと風の噂に聞いていたし、実際暗いところは暗いしシリアスなんですが、笑いを取るのもやたら上手いのな(笑)。
 とりあえず、口絵だけ眺めた段階では、まさかウェイバー・イスカンダル組がお笑い担当だとは思いもしなかったよ。


 ていうか、もうイスカンダルに惚れっぱなしの私です(笑)。Fate本編でもここまで惚れ込んだ男性キャラはいないかも知れない(えぇ〜
 なんだかんだで、Fate本編は女性が活躍する場の多い、故に少なめな男性の見せ場が引き立てられるみたいな感じだったように思いますが、こっちのFate/zeroはもう、完璧に「男達の聖杯戦争」って感じで。
 女たちはみんなサポートに回ったり脇役だったりですね。それがまた新鮮に思えます。


 ともあれ、まだ序盤です。二巻以降も楽しみに読もうかと。


 ――にしても。キャスターにジル・ド・レェを持ってくる作者、マジ鬼だな(笑)。