そもそもの話
最近の自分は、物語に触れていなさすぎる。
本は常に何かしら読んでいるのだけれども、最近は資料系の本ばかりだったりして。
いや、コミックとライトノベルは読んでいるのだが、そしてどちらもれっきとした創作ジャンルなのだけれども……この二つはいずれもある程度様式美の世界なので。
物語そのものの力に圧倒されて、「うぉっ!」と思うような、そういう「物語そのものの力」を感じさせてくれるような作品というと、学生時代に比べて触れている量が圧倒的に少ないのである。
で、最近の自分があからさまにスランプなのは、恐らくその辺が原因なのだ。
このところの私のスランプぶりといったらない。そもそも書き始められないし、書き始めてもすぐに止まる。書きたいという熱情にせかされて闇雲に筆を動かしていたかつての自分とは比べるべくもないというこの体たらく。
結局、物語そのものの力でもって話を引っ張っていくという、そういう部分が今の自分に枯渇しているのである。
ていうかそもそも、「なぜ物語を紡ぐのか」という問いに、揺るぎなく答えられない人間が小説家として上手くやっていけるわけがない。ここ最近の自分はその辺りが本当にダメダメだ。
だからそのためにも、「小説って、物語ってすげぇなぁ」と思わせてくれる作品にもっと沢山触れなきゃダメだ。そうでないと結局、自分の中の物語も立ち上がってこない。
というわけで、少し読書時間を増やそうと思ったのでした。