季刊『キャラ☆メル』 小説「東方儚月抄」第六話


 こっちの発売をすっかり忘れていました。
 ネット巡回先某所でその事に気づき、慌てて入手。あぶないあぶない。


 で、今日ようやく読了しました。


 なんだろうなぁ、とりあえず地の文で若干くどく語られる、
「俺は実力はあるんだ、それを発揮する環境がないだけなんだ、などと言うやつはいざという時に結局実力を発揮できない」とかいう辺りに、ちょっとカチンとくる小説家志望私(笑)。まあ、いわゆるワナビ批判になるような言い方を(多分意図的に)してて、それはちょっと、うーん?っていう感じでした。
 もちろん、私がカチンと来たのは、ある程度図星を指されたからなんですが(ぉ
 まぁ、基本的に神主って意外と説教臭い部分もあって(笑)、特に花映塚の頃とかかなりそういう部分が出てたんですが(おまけテキストとかに)。緋想天もある意味そうした世情批判な部分を汲めるし。
 けど東方の上手いところは、そういう説教臭いところも世情批判なところも、落とし所としていわゆる「キャラの可愛げ、愛嬌」という形にしてしまうところで。だから四季映姫とかも「説教魔」という萌え属性(?)に還元されてるわけで、そこは上手いんですよね。
 そういうオブラートに包む方法が、今回の小説では珍しく薄かった感じ。なのでちょっと引っかかってしまいました。


 全体的には、レイセンの目から今回の儚月抄の事件を通しで説明しなおしてみた感じ。相変わらずレミリアはひどい言われよう(笑)。まあでも、多分レミリア自身その事はある程度自覚してるから、霊夢より先に自分が出るって前回のコミック版で言ったんだろうけど。
 そして、レイセンの視点によって、表で行われてる依姫と霊夢一行との華やかな弾幕勝負が陽動で、実は裏があるらしいという部分が語られます。
 そっちには、一見ぼんやりしているっぽい豊姫がしっかりついている、という事も。
 ともあれようやく事件の全貌が見えてきそうな感じ。引き続き状況を注視ってところですかね。


 とりあえず今回は、いつものZUN節が控え目だったのでちょっとテンションダウン。次回以降に期待かなぁ。