Black Lagoon
- 作者: 広江礼威
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/12/12
- メディア: コミック
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何故か唐突に買い始め、そしてハマった漫画。大体、1巻平均で5回くらい「Fuck!」って言葉が出てくる感じ(笑)。
いやいや、とりあえずレヴィ姐さんと張大哥がカッコ良すぎる。とにもかくにも、まずはこのノリの良さを堪能しました。
セリフ回しも独特で、巻数を重ねるうちにクセになってきます。こう見えても育ちの良い(?)私は、「ケツ穴を増やす」って最初何の事だか分からなかったよw
ただのノワール系の話かと思いきや、ロベルタのエピソード(戦うメイド)とか双子の話(ロリ、ショタ)とか、時々微妙にオタク寄りのキャラやネタも混ぜ込んでくるから余計カオスな話になってたり。けどそれが良い、というか。
そういうサブカルチャーも含む、あらゆるジャンクなものの集まるのが21世紀のハードボイルドなのかも。
とにかく人の命の軽い話で。基本的に笑顔で人を殺す連中ばっかり出てくるわけです。
けどそういう部分まで含めて、好きなキャラがたくさんいました。「ターゲットの家族をまず誘拐しましょう」などを始めとする残虐非道な行動方針も、バラライカさんが言うと「さ、さすが姐御、言う事が違うぜ!」と思えてしまう、そんなグラグラに揺らぐ私の価値観(笑)。
むしろ、作中人物からは、「正義」とか「正しい」とかいう風に自分たちの行動が取られる事をこそ、恐れている、忌避しているような節さえあります。だからこそ、特に巻を重ねるほど、主人公ロックに対する風当たりは強くなってくるんですけども。
なんかそういうのも、時代だなぁと思います。「正しい」事こそが、一番信じられない。
まあしかし、小難しい話はそんなにいらないでしょう。とにかく気に入りました。
にしても、ヘルシングといいこれといい、なんか殺伐とした漫画ばっかり気に入るようになってしまったなぁ。なんでだろう……。