すごいなー、あこがれちゃうなー

 先日たまたま、松岡正剛氏の「千夜千冊」のサイトに行く機会があったんですが。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html


 ……いやいや、久しぶりに圧倒されてしまいました。この人すげぇ。
 「千夜千冊」という、企画の名前だけは以前から知ってたんですけど(本にもなってるし)、小難しい哲学書ばかり扱ってるのかと思ってたら、とんでもない、ものすごい幅の広さでした。
 古典から明治大正文学から民俗学比較神話学から最近刊行されたものも、中には『AKIRA』みたいな漫画も含めて、とにかく広範で。しかも毎回読みがすごく深いという。
 久しぶりに、博識に対する圧倒されるような畏敬の念を感じました。何度か書いてますが、私、物知りに対しては無条件に平服するという一面がありまして(笑)。
 おまけに、それぞれの本の長所と、今読むことの意義を主に書いているのも好感でした。紹介されてる本を読もうという気にさせてくれます。


 で、自分の不勉強に対する焦燥感がまたジリジリと湧きあがってきてたりします。
 けど、これは心地いい焦燥感でもあるんですがね。


 なんだろう、これは単に私の趣味の話なんですが、私が魅力を感じるのは、こう、誰も足を踏み入れていないまっさらな雪原にザクザク踏み込んでいくような、そういう感触の「学び」なんですよ(笑)。こまかい隙間に耳かきを差し込んで慎重に掘り出すようなのじゃなくて。
 もちろん、細かくて地味な作業を忌避してるから、いつまでたっても私のやってることは雑学に毛の生えた程度でしかないんですけどね。
 しかしそんなわけですから、こういうのを見て、自分がまったく足を踏み入れてない未知のフロンティアを見せられると、それだけでワクワクするんだなぁ。


 そんなわけで。私も50歳くらいまでには、このセイゴオ先生の4分の1くらいはデキるようになっていたいですね。
 頑張ろ。