花の名前


花の名前

花の名前


 お風呂の中で、少しずつぼんやり読んでいました。


 私は都会っ子なので、見わけがつく花ってせいぜいひまわりと桜とチューリップとあじさいとツツジくらい? というようなダメっぷりでありまして。
 本で読んで名前は知ってるけど、どんな花なのやらまるで知らないようなのも大量にあります。
 なので、まず「名前だけしってるあの花って、こんな見た目してるんだ」というのが面白かったのでした。
 写真もきれいだし、1日に2〜4ページずつ、味わいながら読むのがちょうどいい本。


 そしてまた、代表的な名前の他に、様々な花の異名も教えてくれるのが、また良かった。
 昔の宮廷貴族が使った雅語から、子供たちが野原で遊ぶ時に使う呼び名まで幅広く。
 それって、日本語の豊かさを味わう事でもあるんですよね。写真だけでなく、そういう部分でも非常に味わい深い本でありました。


 そんなわけで、この方面で右も左も分からない私にとっては、最適の入門書だったようです。お勧め。