日本書紀 1


日本書紀〈1〉 (岩波文庫)

日本書紀〈1〉 (岩波文庫)


 ようやく一巻読み終わったー!
 実は年明けあたりからずっと、少しずつ時間を見つけて進めていました。時間かかりすぎ。けど、やはり原典にあたるというのは重要ですね。取り組んだ甲斐がありました。


 私もいろいろと日本神話ですとか、そういう関係の文献を拾い読みしたりはしていて、アウトラインは知っているわけですけれども、やはり原典に取り組んでおくのは大切なのだなぁと再認識しました。アバウトにイメージしてたり、漫画でしか見た事のないエピソードとか(笑)、私の中にあったのと実際に原典に載ってるのとでは、全然違ったという事がけっこうあったりして。
 また、巻末の補注と照らし合わせながら読んだわけですが、この補注も非常に勉強になりました。だらっと読むにはもったいなさすぎると思って、重要と思ったことはノートに取りながら進めたり。学生に戻った気分です(笑)。というか学生時代にこういう基本的な勉強を怠ったツケを今はらってるわけですが。


 読み進めながら、思った事は逐次ツイッターで呟いていたのですが、やはり気になったのは……「死後の腐乱を見られたイザナミ、浮気を疑われた木花咲耶姫、出産を見られた豊玉姫。日本神話の女神たちはみんな男神からの侮辱や恥辱を受けて怒る。そして恨み言を言って退場していく。何なんだろうなあ、これ。」……という事だったのでした。
 まぁ、これをツイッターで呟いたら、女性陣からすごい勢いの賛同リプライをもらったんですけれども(笑)。気持ちは分かるって。
 逆に、男性が読んで素朴に気持ち良い筋、スサノオクシナダヒメの危機を救ってヤマタノオロチを退治して「キャーステキー」って結婚してもらえるというような、そういう筋の逸話って実は少ないんですよね、日本神話。
 そういう部分なども、ぼんやりと考えていたりしたのでした。


 まぁしかし、これでまだ五分の一かぁ。先は長いのでありました。伝奇的興味において一番おいしいところである神話部分が終わった今、残り五分の四を読み切るだけのモチベーションを保てるか!? 今後の自分にご期待です(笑)。