巨石文化の謎


巨石文化の謎 (「知の再発見」双書)

巨石文化の謎 (「知の再発見」双書)


 4月8日読了。
 読んでいて非常に目に愉しい、知の再発見文庫の一冊。
 ちょっと前から、季刊考古学の日本のストーンサークル特集を買って読んでいて、それに関連して。


 とりあえず、ヨーロッパ考古学楽しい。『宗像教授伝奇考』で触りくらいは触れた事があったわけですけど、実際もう少し調べてみると、思ってた以上に面白い。
 特に、巨石遺構の中でもドルメンは、日本で言う所の古墳なので。去年から日本の前方後円墳についてちまちま調べてたのと比較しながら読めて、すごくクリアな感興を得ました。日本国内の古墳だけ見てると、横穴式石室とかも四角いのが当然という感じで何となく先入見してましたが、丸い石室とか、十字型に交差した石室とかもヨーロッパにはあるんだな、とかとか。


 こうして読んでみると、ヨーロッパ考古学すごく面白いんだけど、大きい書店で探してみても、この分野の良質な入門書って全然少ないのね。愕然とするくらい。
 まあ海外では考古学分野は日本ほど注目を集めたりすることも無いらしいので仕方ないのかも知れませんが、うーん、勿体ないなあという感じ。
 新泉社の「シリーズ遺跡を学ぶ」の世界の遺跡バージョンとかあったら凄く面白いと思うのになぁ。


 そんな感じ。
 あ、あと、ミーハーながら東方プロジェクトのパチュリー・ノーレッジのスペルカードに使われてるような用語がたくさん出てきたので、それが楽しいというのもありました(笑)。
 エメラルドメガリス、ラーヴァクロムレク、レイジィトリリトンなどなど。東方スペルカードは、名前の由来に行き会うと楽しいので良い勉強のきっかけですなぁw