シリーズ「遺跡を学ぶ」51 纏向遺跡
- 作者: 石野博信
- 出版社/メーカー: 新泉社
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 単行本
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4月12日読了。
ちょくちょく買っては読んでいるシリーズ。
データを集めるには手軽でいい感じ。
もっとも、この巻の副題「邪馬台国の候補地」というのは個人的にはちょっと不満でした。やはり、変な先入見で読者を誘導したがるような方針は、咄嗟に警戒感が上回るし。
特に、中を読んでみると、著者の方がわりと結論について慎重で、変に自説に固執し過ぎていない書き方に好感を持てたので、余計このタイトルが残念な感じ。
このシリーズには、やはり安易な結論よりも、考える基礎となるデータや事実の提示に重きを置いてほしいなぁと思ってたり。
内容については、特に纏向遺跡出土の土器を形式で地域別に見た時の概況とか面白く見ました。グラフ化されていて分かりやすく。
なんだかんだ言って、やっぱり良いシリーズなんだよなぁと思いつつ。また時々買うと思います。