ヨーロッパの始まり
ヨーロッパの始まり―新石器時代と巨石文化 (「知の再発見」双書)
- 作者: カトリーヌルブタン,Catherine Louboutin,南条郁子
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1994/04
- メディア: 単行本
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4月15日読了。
先日の『巨石文化の謎』が面白かったのと、その割にヨーロッパ考古学の成果が気軽に見られる本が少なかったので、とりあえず書店で目についたのを買って読んでみたわけですが。
内容は新石器時代が中心で、巨石遺構の話は後半少しだけ。
大発見はありませんでしたが、先に読んだ『巨石文化の謎』の情報を補間できた意味では有意義でした。こういう読書の仕方ができるようになってきたのもここ数年くらいの事で、少しはマトモな勉強法に近づいてきたのかなと自分自身に淡い期待。
あと、やはり図版が多い本は良いですね。
狩猟採集社会より、農耕社会の方が進んでいるという進歩史観で物事を見がちながら、実は文化人類学の知見では、ある程度の環境条件がそろっていれば狩猟採集生活の方が年間あたりの労働時間ははるかに少なかったりして。なるほど物事は一概には言えないものですのぅ、などとしみじみ。
ともあれ、海外の考古学については未だ全然情報が集まっていない状態で、入口にすら立てていない感じです。少しずつ良い文献見つけて、そちらの知識も集めていきたいところですが、どうなることやら。
前途多難ですが、自前で宗像教授ごっこをするためにもここは気長に頑張るのだ!(目標そこかよ