古代日本の超技術
古代日本の超技術―あっと驚くご先祖様の智恵 (ブルーバックス)
- 作者: 志村史夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/06/20
- メディア: 新書
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5月9日読了
半導体業界で働き、趣味で古代史を研究している方による、工学や自然科学の観点から見た古代日本、という感じの本。
特に後半の製鉄関連の記事が読みたくて購入。
考古学や古代史なんかを調べてると、歴史の流れを左右する重要な要素として製鉄とかはやはり出てくるんですけれども、その手のテクノロジーの話はやはり、漠然としたイメージだけだとピンとこなくて。ある程度理系の話にも踏み込んでおかないと埒が明かない感が大きかったので。
さりとてバリバリの文系たる私が、いきなり飛び込める範囲には限りがあります。で、入りやすそうなところを探していて、見つけたのがこの本だったというわけ。
例によって刊行年代が古いので(1997年)、いろいろと割り引いて読まねばならないところもありますが。しかし面白く読みました。
宮大工の木材の扱い方を、分子構造レベルまで考えたうえで、それと同じ発想から半導体用のケイ素インゴットの削り方の新技術にも結びついたりするというのは、けっこうワクワクする話です。技術革新ってやっぱり、ただ淡々と進んでいくものじゃなくて、過去からの水脈をいくつも引き込んでいくものなんだよねぇ。
製鉄に関する記事も面白く読みました。日本のたたら技術ってけっこう凄かったのなぁ。
細かく関心をひかれた部分については、例によって自分用Wikiに。
で、引き続きもう少し情報を仕入れてみようと思って。