オールカラー「金属」のキホン


「金属」のキホン (イチバンやさしい理工系)

「金属」のキホン (イチバンやさしい理工系)


 5月12日読了。
 よくあるイラスト図解多めの入門書。似た感じのコンセプトの本は何種類かありましたが、さしあたって文化史的アプローチが相対的に多めな辺りをチョイスしました。


 といっても、この本に関して言えば、初歩から始めて体系的に進める感じではなく、とりあえず一般の人が関心を持ちやすいトピックを集めたような構成でした。順を追って構成されたものが欲しい人には少し気になるかも。



 個人的には、わりと楽しく読みました。門外漢にはちょうど良い難易度。
 方向性として歴史や伝奇関連の話に応用できそうな情報を探しているので、特殊環境でしか存在できない類いの、近年発見された元素とかはあんまり私の関心圏に入ってこないわけですが。まぁしかし、無駄を恐れていては勉強はできぬ。それに無駄と思ったものが意外なところで効いてくる経験も何度もしてますしね。


 あ、あと、著者のボキャブラリーが、なんとなく、そこはかとなくオタク寄りな感触があって、けどなかなか尻尾をつかませない(違)なと思ってたら、水銀アマルガムについてのコラムで「アマルガムといえばフルメタルパニックの組織を思い出す人もいるかもしれませんが」とかいきなり盛大に馬脚をあらわして噴いたw
 どうせなら今度はPHP研究所あたりで、萌える金属本とか書かせてもらえば良いと思いますよ(ぉ