長編小説をひとつ、完結させました


『くくり草紙』
http://www.dnovels.net/novels/detail/216


 2008年からノロノロと書いていたライトノベル風長編小説。本日、第4章の最終パートとエピローグを投稿し、これにてようやく完成となりました。
 まぁ、あまりにも時間かけすぎてて、多分完結を待ってくれてる読者さんとか誰もいないとは思いますけれども(笑)。ただ、とりあえず区切りをつけることが出来て、ほっと一息といったところ。
 これでようやく、AGE各話解説の方に集中できます。


 第三者の目から見てどうなのかはまだ何とも分かりませんが、書き上げてみての感想としては「2008年に立てたプロットを、これだけ時間を空けても、特に無理なく大きな変更もなく使用して長編が完結させられたのは、自分にしては上出来」。過去、この手の長編を書いた時は大体どこかしらで構成に無理が出て、全体の完成度を損ねてたんですが。そういう意味で、最初から最後まで計画通りに始めて計画通りに終わらせられたのは、一応上達なのかな、という。
 ま、スケジュール管理については計画の「け」の字もなかったわけですがw


 あと、私が高校以来、小難しい本を色々読むモチベーションにしてきたのが、自分の作品に活かせるんじゃないかという事だったわけですが、今回の作品は、今まで勉強してきた事を読者に負担をかけるペダンティズムにせずに、作品に織り込むという意味では今まで書いてきた中で一番うまくいったのかな、という気はしています。もちろんこれは、読者の方に判断してただくしかないので、自画自賛しても仕方ない話ではあるんですが。しかし、自分が『日本書紀』読んだのも、『古今和歌集』読んだのも無駄じゃなかったと思えるというのは悪い気はしないものです。


 その他、テーマ的にもいくつか面白いものに取り組めた気がするので、そういうところでわりと手ごたえもありました。
 いずれまた、同じキャラクターたちで何か書いてみたいかな、と思える程度には気に入っております。


 せっかくなので、ライトノベルの賞にでも送ってみようかと思ったりしておりますが、ラノベ業界的にはこの程度の長さの長編書くのに5年かかる男には用はないんじゃないかと思わなくもありませんw
 まぁでも、せっかくなので投げてみるつもりですが。


 そんな感じで。ようやくこれで、肩の荷が一つ降りた次第です。