平家物語(十一)


平家物語(十一) (講談社学術文庫)

平家物語(十一) (講談社学術文庫)


 職場の休憩時間にちまちま読んでいる平家物語。ようやっと終わりが見えてきました。


 この巻になってようやく、壇ノ浦の戦いに至り、源平の戦いが事実上終息しました。もっとも、頼朝が兵を起こしたのが五巻くらいだったかな? 意外に物語全体から見て後の方なので、長かったなという印象はそんなになかったり。語釈や解説も合わせて読んでるからですが、一巻あたりの話の進みがスローペースなんですよねぇ。


 とりあえず、面白かったのは、源義経の言動が意外に普通の体育会系にーちゃんだった事かな(笑)。ドラマとか漫画とかでの、牛若丸のイメージもあって美形の優男っぽい先入観あったんですが、原文の外見表記とかわりと酷かった。言う事もけっこう精神論先行のイケイケな感じでw
 まぁ、こういうのは美形だったことにしておいた方が盛り上がるので、そういうものなんでしょうねぇ(遠い目


 あと、妖怪関係の文献を読んでると『平家物語』剣の巻という、源頼光の妖怪退治譚がのったパートが良く出て来て、それを実は楽しみにしてたんですが、この講談社学術文庫版の底本には「剣の巻」は無いらしい。ガビーン
 まぁ、せっかくなので最後まで読みますが。なんだかんだで楽しんでますしね。