枕草子 中
- 作者: 上坂信男,神作光一,湯本なぎさ,鈴木美弥
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/05/10
- メディア: 文庫
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こちらは通勤電車の中でのんびり読んでいる枕草子。
随筆集ですから、読み進めたとて特に劇的な内容の変化があるわけでもなく。
いやーしかし、毒舌っぷりが凄くて、何とも言えないですねぇ。
それも悪意をわざと込めてるんじゃなくて、素でヒドイ事言ってるのですよ(笑)。一番笑ったのは「病は」の段で。「きれいな子が、歯痛で顔を赤らめて涙目になって、痛むところを手で押さえて座っているのはたいへん風情がある」とか普通に書いてあって、電車の中でツボにハマって笑ってしまいましたw
そんな一方で、意外にも清少納言って子供好きなんですよねぇ。かなり好意的な記述が散見されます。またその様子もよく観察してるし。
なんだかんだで、清少納言の物の見方や感じ方には共感するところが多くて、楽しいです。時に上から目線だったり、自画自賛が炸裂してたりもしますが、一方で何かをムキになってこき下ろしたり、恨みや妬みを表に出したりする事はないんですよ。案外、性格としてはサッパリした人なんじゃないかなぁ。
そんな感じで。こちらも引き続き下巻を読んでいきたいと思います。