枕草子 中

枕草子(中) (講談社学術文庫)

枕草子(中) (講談社学術文庫)

 こちらは通勤電車の中でのんびり読んでいる枕草子
 随筆集ですから、読み進めたとて特に劇的な内容の変化があるわけでもなく。


 いやーしかし、毒舌っぷりが凄くて、何とも言えないですねぇ。
 それも悪意をわざと込めてるんじゃなくて、素でヒドイ事言ってるのですよ(笑)。一番笑ったのは「病は」の段で。「きれいな子が、歯痛で顔を赤らめて涙目になって、痛むところを手で押さえて座っているのはたいへん風情がある」とか普通に書いてあって、電車の中でツボにハマって笑ってしまいましたw


 そんな一方で、意外にも清少納言って子供好きなんですよねぇ。かなり好意的な記述が散見されます。またその様子もよく観察してるし。


 なんだかんだで、清少納言の物の見方や感じ方には共感するところが多くて、楽しいです。時に上から目線だったり、自画自賛が炸裂してたりもしますが、一方で何かをムキになってこき下ろしたり、恨みや妬みを表に出したりする事はないんですよ。案外、性格としてはサッパリした人なんじゃないかなぁ。


 そんな感じで。こちらも引き続き下巻を読んでいきたいと思います。