クロスボーンガンダムゴースト 第5巻
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト (5) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 長谷川裕一,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: コミック
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発売と同時に入手。一応、以下ネタバレ注意。
とにかくですね、楽しくてたまらんでした。
もう『ガンダムSEED』という前例あるし、ガンダムで四足メカやっちゃってもいいよね? っていう開き直りもあるんでしょうが、そこでザンスカールのアインラッドを使って「猛獣のタイヤくぐり」「火の輪くぐり」をやってしまうという、人を喰った一発ネタがツボすぎてw 電車の中で読んでて笑いをこらえるのに必死でした。正にサーカスの面目躍如だw
しかも、アインラッドに対する現実的な対抗策として見ても特に間違ってないあたりがニクイわけです(笑)。
こんなこと、逆シャアまでの宇宙世紀年代でやったら、目も当てられないくらいボロクソに言われるはずですが、『Vガンダム』のジャンクな世界観が受け止めてくれるお蔭であんまり違和感がなく。それでいて、宇宙世紀作品だから過去のガンダム作品との関連や引用は自在に行えるわけで、まさに長谷川先生のためにあるようだと思います。
いや、このコミックの感想書くたびに、毎回そう言ってるんですけど。
その他にも、読んでいて色々と思うところはありました。
私はかつてこのブログで、『鋼鉄の七人』にこのような感想を寄せ、また自分的に納得いかなかった事について二次創作の形で思いのたけをぶつけたりしていました。
私の中で、トビア・アロナクスという人物の魅力は「シェリンドン・ロナへの手紙」に集約されていて。ニュータイプという、人間を優劣関係に分ける考えを鋭く相対化していくトビアの言葉を、続編でも掘り下げて欲しいと書いたりしていたのですが。
今回の話には、思いがけず、その辺りのテーマを引き継いでいるとも読める部分があって、そういう部分でも、非常に嬉しい内容だったりしました。
この後、どういう展開になるのか。楽しみに追いかけて行こうと思います。