ニンジャスレイヤー小説版3巻
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: 単行本
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引き続き読んでいる忍殺。分量的にはけっこう読んだ事になりますが、テンションは高いままガンガン進んでいくので、とにかく引きずられるように読み進める日々ですw
今巻で印象に残ったのは、やはり「エヴァーフェルト・チーティド」だったりして。やっぱりこのシリーズの読者は、基本的には奇抜でハイテンションなアクションを目当てに読むわけですけど、そんな読者を、何となくふわふわとした「アンタイセイ」な気分から、一転して全共闘とかあの辺の、運動・闘争のヤバい論理と空気の中に叩き込むわけですよ。それもただ作中の状況だけじゃなくて、その気分や理屈が変容していく経過まで含めて、たったの十数ページで。
その手管に、久しぶりに酔いました。ただのエンタメと思って読んでたら、いきなり後頭部殴られたような心地。
やっぱりこのシリーズの作者は、日本の事をメチャクチャよく知ってるな、と。それも、生半な日本人作家より徹底して知っている。戦後日本の気まずいところも、すごい精度で把握していて、それをエンタメの中に巧妙に織り込んで描いているわけで、いやいや、とんでもない作品だなと改めて思った事でした。
他にも、メリクリみたいないい話から、アトロシティみたいなノワール、タヌキみたいな潜入アクションまで、本当にストーリーの幅が広くて、退屈しないし圧倒されるし。久しぶりにフィクションにのめり込んでる気がしますね。
先日、忍殺のアニメ化が告知されましたが、チーティドもアニメ化されるのかな……今から楽しみでなりません、いろんな意味でw
そんな感じで、引き続きのんびり読み進めます。