古代ギリシアの歴史
- 作者: 伊藤貞夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/07/10
- メディア: 文庫
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先日、ふくろうの本で古代ギリシア史をざっと眺めて、ようやく入門のとば口くらいには立てたかなという感触を得ました。
昔は、移り気な性格に任せて、その感触だけ残してまた違う興味の方にフラフラ行ってしまったりしてたのですが、最近はより知識の定着を狙うために、集中的に一つの関心を追う読書ができるようになってきた感じです。というわけで、さらに少しだけ踏み込んだ古代ギリシア史の本を読んでみた。
やはり何というか、カタカナの聞きなれない名前が頻出するので、若干混乱しつつ読み進めた感じはあります(笑)。しかも出てくる名前が微妙に似てたりするからなぁ。
とはいえ、名高いポリスの民主制について、ようやく高校世界史レベルくらいの理解はできたんじゃないかな、という感じです。すごいもんだね。支配者・統治者がトップダウン式に改革を行うというのはよく見ますが、特に突出した権限を持っているわけでもない、議会に参加した市民の一人が、矢継ぎ早に改革案を出して議会経由で政治改革をした、っていうんですよ、紀元前700年代とかに。とんでもねぇ話だな、と溜息混じりに読んでおりました。
もちろんポリスの民主制にも限界もあったし、そんなきらびやかな側面ばかりあったわけでもないという事もきっちりと説明してありました。そこも含めて頭に入れつつ。
基本的に私は、神話伝説とか、妖怪幻獣化け物とかのアヤシイ話が関心の中心なので、政治や戦争の話にそこまで入れ込んではいませんが。時代背景を押さえるという事を今まで怠っていたわけで、そのツケをコツコツ払っていくのを今後何年かの目標にしようと思っている次第。手間も時間もかかりますが、かけた甲斐は必ずあるはず……。
そんなわけで、もうしばらく古代ギリシャ関連の読書を続けます。次は、さらに基本図書を……。