カサブランカ
- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: DVD
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ぼちぼち映画視聴。なんでこの作品手に取ったんだったかと思い返すと、多分宮崎駿が褒めてたのをどっかで見たんだったかと。
とりあえず端的な感想として、セリフ回しがカッコいい、というのがありました。主人公リックの言動がなかなかに。主にそういうカッコよさを見て楽しんでいた感じでしょうか。
ただ、作品の舞台となったアフリカにあるフランス領(しかもパリがナチスドイツに占領された後の)、というロケーションの政治的な意味が十分に理解できてなかったので、そこで微妙に空気をつかみ切れなかったかな、という実感はありました。恐らく、そのせいで拾い損ねたニュアンスがだいぶあると思う。この辺は世界史に疎い自分のウィークポイントですが。実際、その辺の機微がシナリオにもかなり関係しているので、ちょっともったいなかったかな、という部分もあり。
そして、作品全体を通して描かれているナチス・ドイツに対する嫌悪感の徹底ぶりには、まぁ当然そう描かれるよなと納得もしつつ、やはり多少距離をとって見ざるを得ない感じ。
ウィキペディアさんによれば、まさに戦時中に製作・公開された作品だそうで、まぁさもありなんという感じではあるのですが。前回感想を書いた『戦場にかける橋』ほどではないにせよ、まぁ居心地の悪さは感じますよね。深く考えすぎなのかしら。
で、作品全体の雰囲気や、リックのセリフ回しなどにどことなく『紅の豚』っぽさを感じていて。そこはやはり、ちょっと面白いところでした。やはり『紅の豚』は宮崎監督のリスペクトな部分もあったんですかね。
しかし、『カサブランカ』の主人公リックがアメリカ出身なのに対し、『紅の豚』では「アメリカ野郎」カーチスは主人公ポルコのライバル役なわけで、その辺はやっぱり屈折があるということなのでしょうか。今まであんまり深く考えなかったけど……。むしろ『紅の豚』はそういう屈折を鑑賞する映画だったのかも知れないな、などと(笑)。
そんな感じで。さすがに二回連続で第二次大戦関係の映画見ると疲れますね。次回はもう少し気楽に見られる映画を選ぼうと思った事でした(笑)。