写真で見る植物用語
- 作者: 岩瀬徹,大野啓一
- 出版社/メーカー: 全国農村教育協会
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 単行本
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ゲーテの著作、主要な小説作品だけでなく、ちょくちょく耳にする自然科学系の書籍、つまり『形態学』辺りも読もうと画策していまして。しかし、動物はともかく植物の各部の名前とか構造については中学で習った程度の素養しかない状態でした。せっかく読むのだから、知らない用語とかでつまずいて中身が頭に入らないのではもったいない。
……というわけで、本書。大判のフルカラー写真で植物各部の名称や基礎知識が一覧できるという、願ったりかなったりな内容でした。
この記事を書いている段階でゲーテ『植物形態学』等をだいぶ読み進めていますが、まさに目論見通り、本書でざっと頭に入れたお蔭でスムーズに読めた箇所が複数あり、寄り道して大正解でした。
また、そうした目的を横においても、純粋に初めて目にすること、初めて意識したような事がたくさんあり、目を楽しませる博物学の愉しみを存分に味わえたという意味でも、なかなかコストパフォーマンス的に嬉しい読書でありました。
まるで屏風のように横に板状に拡がる根を持つ植物とか、キクの花は数個から数百個の花が寄り集まった構造しているとか……。見た事のない新奇な植物もあるし、普段から見慣れている植物の構造に関する知らなかった知見もあるしで、これ一冊で一体何度驚いた事か。
そんなわけで、植物関連の入門書として非常に良い本だと思います。たまにはこういうのも良いですね。さて、これに勢いづいて、さらに進めていく所存。さてさて。