これから始める人のための『HITMAN』講座 変装の心得編

 『HITMAN』シリーズを特徴づける要素の中でも特に大きいのが、変装です。

 現地で服を入手する事で場に溶け込み、神出鬼没、大胆不敵にターゲットへと接近していくというわけ。

 変装をいかに使いこなすかで、このゲームの難易度も大きく変わっていきます。とりあえず基本をおさえておきましょう。

 

 

   ☆変装方法

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 気絶、あるいは死亡したボディの近くで[T]キーを用いて変装です。まぁチュートリアルでも最初の方で出てきますね。

 

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 この変装ですが、ボディをクローゼットやゴミ箱に隠した後でも実行できます。

 人目が多い場所の場合、焦って変装する前にボディを隠す方を優先しましょう。

 なお、着替え中を誰かに見られても警戒されてしまいます。これも一応注意。

 

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 変装を行った場合、それまで着ていた服はこのように袋に入った状態でその場に残されます。この、袋に入った状態の服にはNPCは一切アクションを取らないので、基本ずっとその場に残ることになります。

 複雑な手順が必要なアプローチや暗殺方法をとる場合、以前着ていた服にもう一度着替える必要が出て来たりする事もあります。そんな時のために、自分がどこで服を変えたのかはできるだけ覚えておきましょう。大体、NPCを気絶させて新たに入手するよりローリスクですからね。

 

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 また、ステージ内にはこのように、着替えだけが放置してある場合もあります。NPCを気絶させるリスクと時間を節約できるので、この手の放置衣装の場所は覚えておくと攻略の役に立ちます。

(余談ですが、私がこのゲーム攻略時に参考にしたYouTubeの実況者さんが、この放置された着替えをなぜか「生着替え」と呼んでいて、私もついそう呼びたくなってしまうんですよね……(笑))

 

   ☆変装とNPCの警戒度

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 どの服装でどこまで自由に入れるかは、けっこう細かく決まっています。

 今自分が適切な服装なのかどうか、画面左下の表示を常に確認するクセをつけておく必要があります。

 とはいえ、不法侵入なしに完遂できるミッションはあまりありません。むしろ多少不法侵入のリスクを冒すことで、その後自由に行動できる衣装が入手できる場合も多々あります。頭に白い丸のついているNPCに気をつけつつ、今リスクを冒すべきかどうかの判断を適切にできるかどうかがプロの暗殺者の腕の見せ所。

 

 違法行動を発見されたりして警備員に追跡されたりした場合でも、服装を変える事で追跡者の目を誤魔化す事せる場合があります。

 基本、追跡者たちは「自分たちが違法行動を見た、あるいは報告を受けた服装の男」を探しに来るので、彼らが見ていないところで別な服装に着替えてしまえば、見咎められずにやり過ごすことも出来たりします。

 そうした時のためにも、自分が以前どこで着替えたか、どこに別な着替えの入手場所があるかは極力把握しておきたいところ。

 

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 また、一度違法行動を見られるなどして警戒されてしまった服装は、NPCたちの捜索が一段落した後も、画像のように「変装がばれた」と表示され、通常時に比べて変装を見破ってくるNPCが増えてしまいます。

 

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 このように、インスティンクト時にオレンジ色でハイライトされた人影は、既に47の変装を見破っているNPCです。武装しているなら、こちらを発見後は問答無用で攻撃してきます。別な服に早めに着替えておいた方が無難でしょう。

 

 別な服装に着替えていても、過去に見破られたことのある服装に戻った場合、「変装がばれた」状態は継続します。別なNPCから奪い直しても、同じ種類の服装ならやはりダメ。気をつけましょう。

 

   ☆服装ごとの特徴

 変装によって、今まで入り込めなかった場所に堂々と入り込めるというメリットが大きくあるわけですが、その服の種類によってはそれ以外の、攻略に有利な特徴を持っている場合もあります。

 

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 一番分かりやすいのが、警備員やボディガードなどの服装です。

 通常、銃などの武器を見える状態で持ち歩いていると違法行為として周囲のNPCに警戒されてしまいますが、職業上武装しているこうした服でなら、堂々と武器を持ち歩くことができます。

 拳銃なら隠し持って移動できますが、ライフルや斧などの大型の武器は隠したまま移動することができませんので、こうした服を用意して持ち歩く必要が出てきます。特にスナイパーライフル。ミッションスタート時にステージ内にスナイパーライフルの持ち込み準備をするのですが、特定の場所にしか置いておく事が出来ず、大抵狙撃ポイントから微妙に離れた場所だったりするので、持ち運び手段として武装可能な服を用意する必要が出てくるわけです。

 ただし、高難易度のプロフェッショナルモードだと、こういう服でも怪しまれてしまうんですよねぇ、スナイパーライフル。今度発売される『HITMAN2』で、過去シリーズではお馴染みだったブリーフケースが導入され、スナイパーライフルなどを隠し持って移動できるようになるそうです(今作『HITMAN』も2発売と同時にアップデートされて使用可能になる)ので、そうすると少し有難みも薄れるかもしれません。

 

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 シェフやウェイターなどの衣装も、侵入以外の用途で役立ちます。

 通常、飲食物に毒物を混入するところをNPCに見られると怪しまれてしまいますが、こうした飲食に関わる職業の服でなら、公衆の面前で堂々と毒物混入が出来るようになります。

 ターゲット暗殺に使えるのはもちろんのこと、欲しい服を着ているNPCの飲み物などに殺鼠剤などの催吐毒を混ぜてトイレに行かせ、そこで変装を奪うといった事にも使えるので、覚えておくと攻略の幅が広がります。

 さらに、もう一つ。

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 整備士、修理屋などの服装にも特殊なメリットがあります。

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 通常、電気系統を勝手に触っているのを見られると警戒されてしまうのですが、

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 こうした服装でなら、いじっても怪しまれません(赤い「!」マークが出ていないアクションは人目に触れても平気)。

 街中などでこうしたアクションをする必要がある場合には、有用な服装になってきます。

 

 また、通常難易度では特に気にしなくて良いのですが、難易度プロフェッショナルというのはまったくの別世界でして、その辺に置いてあるレンチをちょっと手に取っただけで周囲の警備員が容赦なく発砲してくるという、マッポーな世界であります。そうした場合でも、修理工や整備士の服装なら工具類を手にしても平気なのです。

 NPCを気絶させられる鈍器の入手もなかなか難しいプロフェッショナルモードなら、レンチやドライバーを拾うためだけに修理工に変装するのもプランとして十分アリです。

 

 

 その他、職業ではなく、ある特定の人物に変装してなりすます場合もあります。

 

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 たいていは、ターゲットと密談・密会する予定の人物に化けて暗殺のチャンスを狙うというアプローチ関連の変装です。

 が、ターゲットに会いに行けるという事はターゲット周辺まで怪しまれずに入り込めるということ。大体はVIPなのでボディチェックも無く、また同じ職業のNPCに正体を見破られる可能性も無いため変装が発覚することも滅多にありません。自由度が非常に高いので、その人物に関係のない方法で暗殺する際にも、いっそ変装だけは奪って使ってしまうというのも悪くないプランです。

 

 

 というわけで、暗殺プランに合った服装をいかに調達するかが非常に重要になるゲームです。ぜひ色々試してみていただければと思います。「カメレオン」のチャレンジ(そのステージにあるすべての変装を着るのが条件)も気がついたら取れていた、くらい色々やってみると、このゲームの戦略性の奥深さが見えてくるのではないかと。

 

 次回は、47がステージに持ち込めるアイテムのうち、重要なものをいくつか紹介したいと思います。