これから始める人のための『HITMAN』講座 アイテム編

 

 

 本作では、ミッション開始前に持ち込むアイテムを決める事ができます。

 とりあえずどんな状況でも役に立つ便利アイテムを持ち込んで後は現場で臨機応変に対応するか、あるいは事前に入念にプランを立てて必要なアイテムを厳選するか。この辺もプレイヤー次第でいろいろ出来る楽しみの一つです。

 各ステージに設定されたチャレンジをクリアしていく事で、そのステージのマスターレベルが上がっていき、一定以上で使用できるアイテムがアンロックされていくシステムになっています。最終的にはかなり大量のアイテムが使えるようになるわけですが……今回はその中でも比較的攻略する際の重要度が高いものをいくつか紹介しておきます。ご参考にどうぞ。

 

 

   ☆コイン

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 初期から選択可能。

 手に持った状態で投げることで、落着地点で音を出し、NPCを誘導する事ができるアイテム。手持ちで持ち込めるのは3枚ですが、ステージ内にも案外あちこちに落ちているので補充したりすることもできます。

 NPCは音を聞いてから確認に近づき、落ちているコインの元へ移動すると、拾い上げて元の位置に戻ります。そのNPCを気絶等でダウンさせない限り、そのコインは戻りません。

 これが案外扱いにくくて、投げた場所から跳ねて思わぬ方まで転げて行ってしまう場合も多いです。遠い場所に投げれば投げるほど、最終的な静止場所をコントロールするのは困難に。上述のようにコインが最終的に停止した場所までNPCは移動するので、意図とは違う場所に行ってしまってチャンスを活かせない、なんてこともけっこう起こります。

 また、跳ねまわった結果、家具と壁の隙間などに入り込んでしまって回収できなくなったりも。

 

 同様のNPC誘導はステージ内で拾えるレンチやハンマーなどのアイテムでも行えますし、これらの工具はコインほど跳ね回らないので狙いの位置にNPCを立たせるのも比較的楽だったり。さらにNPCは工具類は拾わないので持ち逃げされる危険性も無く、それらが使えるなら強いてコインを使う意味はあまりありません。

 初期から3つ持ち込める使い捨ての誘導手段、というのを便利と見るかそうでもないと見るか。まぁ使いながら決めていけば良いのではないかと。

 

 

   ☆ファイバーワイヤー

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 ターゲット絞殺に用いる格闘武器。初期から選択可能。

 「暗殺方法編」に書いた通り、ターゲットを絞殺する事が目的でなければ使用する機会はありません。ワイヤーでしかキルできない状況というのも無いので、ワイヤーキルのチャレンジをする時以外は持ち込まなくていい装備です。でもデフォルトで装備枠に入っているので、プランニングで変更しないと持って行っちゃうんですよねぇ。

 初見のステージに挑む際など、様子見をする場合はワイヤーよりもロックピック辺りを持ち込んだ方が無難でしょう。ステージ開始前に装備を変えるのをお忘れなく。

 

 

   ☆ロックピック

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 初期から選択可能。

 鍵のかかった扉を開けることができる便利ツールです。ただしこれによる開錠をNPCに見られると警戒されてしまいます。

 一応、これがなくてもステージ内に設置されたバールでもドアをこじ開ける事ができますが、物音が出てしまって周囲のNPCに気づかれるリスクが高まります。サイレントに開錠できるアイテムとしてはワンアンドオンリー。バールもそう簡単に見つかるとは限りませんし、持ち込んでおく価値は十分あります。

 特に初めて挑戦するマップには是非持ち込んでおきたい道具です。

 

 ただし、カードキー式のドアロックは解除できません。

 

 

   ☆スクランブラー

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 ステージ5、コロラドのマスターレベル15でアンロック。

 上述の通りロックピックではカードキー式のロックは開錠出来ないわけですが、そのカードキーをジャックして無理やり開けられるのがこのアイテム。

 ロックピックは使用回数に限りはありませんが、スクランブラーはステージに持ち込めるのは3枚で、一つドアを開けるごとに使えなくなります。まぁ要は、開けられるドアは3つまでということ。

 ステージ4のバンコクとステージ6の北海道はほぼすべてのドアの施錠がカードキー式。早めに入手したくなりますが、コロラドのマスターレベル15はけっこうハードルが高めです。手に入れたい場合はかなり頑張って攻略する必要があります、グッドラック。

 

 

   ☆リモコン式ブリーチングチャージ

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 ステージ2、サピエンツァのマスターレベル5で入手。

 ほとんど音が発生しない代わりに威力もごくわずかの小型爆弾。ターゲットの爆殺などよりも、むしろ施錠されたドアをこじ開けるためのものです。ドア付近に投げたり、設置した状態で起爆すれば、普通の鍵だろうとカードキー式の施錠をされたドアだろうと強制的に開く事が出来ます。ちなみに爆発で開けたドアは以降開きっぱなしになります。

 2個セットなので、2つのドアを開ける事が可能です。

 ちなみに殺傷能力も全く無いわけではなく、気絶した相手のすぐそばとか、あるいは直上に立っているターゲットくらいならこれでキルも出来ます。

 ただ、危険な武器としてNPCに判断されるので、これが落ちていたり設置されていたりするのを武装したNPCに見られると、回収され武器保管庫に移動されてしまいます。

 

 とはいえ、このアイテムは単にドアをこじ開けるアイテムとはとても言い切れない、多様な使い方の可能性を秘めた重要アイテムです。

 たとえば、上記の通りこのアイテムは武器扱いなので武装NPCが拾ってステージ内の武器保管場所に移動してしまうのですが、逆を言えばこれによって、邪魔な警備員などを一時的に追い払う事ができるという事です。しかも2個セットなので、最大2人を一度に追い払うことも可能。銃などと違って離れた場所に放り投げる事もできますので、これだけでもかなり便利です。

 そして。上述の通りこの爆弾の爆発範囲はかなり狭く、よほど近くにいない限りこれで爆死する事はありません。それを逆手にとれば、消火器やプロパンフラスコなどの爆発範囲の広い(そしてゲーム上事故死として判定される)アイテムをこれで起爆してやれば、ミスの危険性が極めて少ない形で「事故による爆死」という状況を作れるわけです。お手軽暗殺のためのキーアイテムというわけ。

 

 他にも意外な使い方があったりする、このゲームの戦略を大きく変えるアイテムですので、是非いろいろ触ってみることをオススメします。

 

 

   ☆リモコン式アヒル爆弾

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 ステージ3、マラケシュのマスターベレル15でアンロック。

 リモコンで起爆する式の爆弾ですが、見た目がアヒルのおもちゃにカモフラージュされているので手に持っていても怪しまれないのが普通の爆弾と違う大きなメリット。

 また、これを投げると、近くにいたNPCが寄ってきて、このアイテムを拾い上げます。武器類であればステージ中の所定の場所まで運びに行くのですが、このアイテムの場合、見た目がアヒルのおもちゃだからなのか、NPCは拾い上げたあと、コインを拾った時と同じように元のルーチンに戻ります。爆弾を持ったまま。そして、その状態で起爆できるので、拾わせさえすれば確実にターゲットをキルできるという便利アイテムなのです。まぁ、そのかわりサイレントアサシン取得は難しい、というバランス。

 エスカレーションという、進めるごとに難しい条件が加わっていくというサブミッションがあるのですが、そちらだと「最初のターゲットを暗殺してから1分以内に次のターゲットを暗殺」みたいな条件があったりして。そういう時に、あらかじめターゲットの一人にこれを拾わせておいて任意のタイミングで爆殺する、みたいな使い方をしたりします。

 

 

   ☆リモコン式音声陽動装置

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 壁に貼り付けたり適当に投げたりして、スイッチを入れ音を鳴らすことでNPCをこの装置の場所まで移動させられる……というアイテム。

 要はコインを投げるのと同じ目的のものですが、遠隔で発動させられることと、コインや工具などを投げて音を出すよりもより広範囲に音が届くのが利点です。より離れた場所のNPCを呼び込めるというわけ。どれくらい遠くまで音が届くかと言うと、状況次第ですが、サピエンツァのカルーソー邸3階屋根付近で鳴らすと1階の警備員が気づいて調べに来ることもあるくらい。使い方次第では相当遠くまで届きます。

 ただし、武器扱いなので、爆弾などと同じように通常の服で持ち歩いているのを見られると警戒されてしまいますし、警備員に回収され持っていかれてしまいます。

 ちょっと使い方にコツがいるかもですが、場合によっては難局を打破できるかもしれないアイテム。

 

 

   ☆スマートフォン爆弾

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 スマホに見せかけた爆弾。相手に拾わせて、こちらから起動する事で爆発させるもの。

 先述のアヒル爆弾と同じような使い道のシロモノ……に見せかけて、実はもうひとつ使い道があります。

 このアイテムを床なりテーブルなりに置いて、そこで起爆装置をONにすると着信音が流れ始め、その音に気付いたNPCが寄って来るのです。つまり、「音声陽動装置」としても使用できるというわけ。アイテム2つ分の効果をこれ1台で!(通販みたいになってきた

 ただし、ちょっと鳴らしたらすぐ回収するなどの素早い行動が必要です。鳴っているスマホ爆弾をNPCが拾うと、そのまま爆発してしまいますので。

 少々癖がありますが、使いこなせればかなり戦略が広がるアイテムです。

 

 

   ☆致死毒の瓶

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 ステージ2、サピエンツァのマスターレベル10到達で入手できるアイテム。

 飲食物に入れることでターゲットを毒殺できるアイテムです。「暗殺方法編」で述べたとおり、致死毒はステージ内で入手できる可能性は低いので、毒殺を狙うならあらかじめ持ち込んだ方が確実です。各ステージ、毒殺キルで必ずひとつチャレンジ達成になるので、早めにアンロックして持っておきたいところ。

 

 

   ☆致死毒注射

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 ターゲットの背後に立った状態で使用すれば、毒物を注射して即死させられるアイテム。

 背後をとれたなら絞殺でもなんでもできるじゃん……と思いきや、案外便利アイテムなのです。これの最大の利点は「毒殺」判定になること。そしてこのゲームで毒殺は事故死扱いということです。つまり、ボディが発見されてもサイレントアサシンが取れるわけ。

 ボディを隠す暇はないけど一瞬の隙はある……というわずかなチャンスでも、このアイテムを使えば比較的安全に狙いに行けます。

 

   ☆催吐毒の瓶

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 ステージ3、マラケシュのマスターレベル10で入手。

 飲食物に混ぜ込むと、口にしたNPCをトイレなどに向かわせられる毒物。

 ステージ内に転がっている殺鼠剤などで代用可能です。殺鼠剤はバックヤード的な場所にはわりと転がっているので致死毒ほど重要度が高いわけではありませんが、とはいえまださほど構造を把握していないステージでアイテムを探し回るのも面倒なところ。すでに行動プランがある程度決まっていて、インベントリに余裕があるのなら殺鼠剤を探し回る手間を省くのも十分アリです。

ちなみに、プロフェッショナルモードだと、ノーマルでは拾えていた殺鼠剤などもすべて消えており、NPCを気絶させた時にだけドロップするなど入手が格段に面倒になるので、さっさと持ち込んだ方が良いということになります。

 

 あ、ちなみに、インベントリ画面では致死毒瓶と非常に見分けにくいので注意。

 

 

 ……私が攻略でよく使うアイテムは大体こんなところですかね。

 持ち込みできる装備は、ステージ内に隠して運び込める分を合わせても3つほど。

 とりあえず初見のステージやエスカレーションに挑戦する場合はロックピックなど汎用性の高いものを選び、ステージでの攻略が進んでいって特定のチャレンジに挑む場合にはそれに合ったアイテムを選び始める、という感じになるかと思います。

 そして、あらかじめ持ち込める道具に限りがある以上、足りない分は現地で調達するのも暗殺者の心得。

 特に、ステージ探索中に見つけたら何が何でも拾っておきたいアイテムがこの辺です。

 

 

   ☆拾っておきたいステージ内アイテム

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 バール。

 鈍器として、投げつけたり殴ったりしてNPCを気絶させられるのと、投げてNPCの気を引くコイン的な使い方ができる他、バールは鍵のかかったドアをこじ開ける事が出来ます。ただし、ロックピックよりも大きな音が出るので、近くにNPCがいると不審に思って調べに来てしまったりはします。……とはいっても、よほど近距離でない限り大丈夫かなーという感じですが。バールのたてた音が原因でミッションの遂行に致命的な問題が出た記憶はあまりないかな、という感じ。

 あと、一部ステージ内構造物を落下させるのにも使います。頭上に落として事故死を狙う系チャレンジの時にも必要なので、そういう意味でも見つけたら拾っておきたい。

 

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 レンチ。

 こちらも鈍器として使える他、ステージ内のギミックを作動させるのに必要になります。ガスのボンベを緩めたり。事故死狙いの時には必要になり易い感じ。

 

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 ドライバー。こちらはNPCに投げつけるとキルしてしまうので注意。

 これもステージ内の機械類に細工したりする際に使用します。また、燃料の入ったドラム缶に穴を開けて焼死事故を狙う際にも。

 

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 その他、ハンマーなどはステージ内ギミックを動かすのには特に要求されません。ただ鈍器として投げつけたり、投げて音を出してNPCを釣るのに使えるだけ。

 とはいえ、投げたアイテムはたまに壁の間に入って拾えなくなってしまったりもします。上記のように他の用途にも使えるものをうっかり失くしたくないので、こういう純粋に鈍器にしか使えないアイテムも「安心して投げられる」と思えば十分価値があります。

 他、レンガや飲料缶など、一度投げてしまうと砕けて使えなくなってしまうものもあったり。

 

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 殺鼠剤は、ステージ内で拾える手ごろな催吐毒。

 ターゲットの溺死を狙う時の他、欲しい変装用の服を持ってるNPCに使ってトイレで気絶させてもいいですし、さしあたり視線の邪魔なNPCをどかすのに使う場合もあります。

 

 そのほかに。

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 施錠された鍵はロックピックなどで開錠できると書きましたが、ステージ内を探索していればこのように正式な鍵を見つけられる場合もあります。

 ロックピックで鍵を開けるところを見られると怪しまれてしまいますが、正式な鍵でなら堂々と開けても大丈夫。最初からマスターキー入手のあてがあるならロックピックに使う装備枠を他のアイテムに使う事もできます。こういうアイテムも逃さずチェックしておきたいところ。

 

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 また、ステージ内にはこのように、乗り物の鍵が置いてある場合もあります。

 これらは任務が終わった後、脱出の際に使用できるもので、これを入手しておくと脱出経路が増えます。また、新しい脱出経路からの脱出はチャレンジの達成の一つで、マスターレベルを上げるのにも役立ちますので、余裕があれば入手しておきたいところです。

 まぁ、たいていこういうの、やたら分かりにくいところにひっそり置いてあるんですけどね。

 

 

 あとは、暗殺方法編でも触れた、消火器やプロパンフラスコでしょうか。この辺は他の大きなアイテムと一緒に持つことは出来ないのですが、お手軽事故死メーカーとしていろいろ使えますし、とりあえず拾っておくのも十分アリ。

 

 

 ……とまぁ、これらのアイテムを駆使して暗殺を遂行するわけです。上気を参考に、Good hunting, 47。

 

 

 さて、次回は、各ステージごとに、初見攻略の際の簡単なヒントを挙げていこうかなと思います。

 ま、やろうと思えば知っている抜け道ギミックその他いくらでも書けるのですが、個人的に最初の内は自分でいろいろ探し回ってみるのも楽しみだと思うので。初見プレイ向けの情報を出して、気が向けばもうちょっと踏み込んだ事も書こうかと。

 そんな感じで進めていきますので、まぁもし有用な方は引き続きご一読いただければ幸いです。

 ではでは。