東方地霊殿の感想


 とらのあなが気を利かせてくれたお陰で、17日には入手してプレイできていた地霊殿
 例によって軽く雑感を書き留めておきます。


 ……といっても、今回、ぶっちゃけ私の腕だと当分ノーマルのクリア無理っぽいので。エキストラの感想にまで手が届きません。何とまぁ。
 大体今日まで感想書くのが伸びたのも、どうにかノーマルクリアできないか四苦八苦していたからで。しかし普通に5ボスで轟沈しますね。ちょっとこれは当分無理っぽい。


 まぁ、そうでなくとも東方のプレイ時間自体、最近は減少気味だったわけで。前評判を聞いていた私は迷うことなくイージーでプレイし始めたわけなのでした。とりあえず各キャラごとのセリフ読んだり、ステージの雰囲気楽しんだりしてた。


 そんなわけで。感想ですよ。


   ステージ4 vs古明地さとり


 いきなり猫に急襲された。
 まぁさすがに4面道中ともなると、ザコの撃ってくる弾幕もけっこう派手になってきます。妖精級なのでどうにか初見で落とさずに行けましたが。
 そして、なんか血圧低そうな、ピンク色の人が出てくる。相手はさとりの怪。


 で、スペルカードも、こちらの自機の位置をひたりと狙ってくるレーザーとかで「お前の考えを読んでるよ」って表現をして見せる辺り、やっぱZUN氏は弾幕でものを表現するのがさすがに上手い。
 で、ウォーミングアップを終えて、いよいよ問題のトラウマ弾幕


 えぇ。最初にプレイしたのが霊夢with紫だったので、いきなり「二重黒死蝶」うたれてめちゃめちゃ焦りました(笑)。それはマジでトラウマだからやめてw
 まぁ、にとりで行くと、弾幕もそんなにトラウマというほど恐怖が刷り込まれたものはないので、比較的精神的には平気ですが(まぁそれでも、ルナティックの「河童のポロロッカ」は風神録体験版でのトラウマが蘇る難易度のようですけどw)。
 それにしても、パチェで行った時に「プリンセスウンディネ」うってくる辺り、神主も的確というか意地が悪いというかw(ウンディネは紅魔郷ノーマルでの最難スペルと言われている)。ちゃんと自作品のどのスペルがトラウマとして語られてるか把握してるのね(笑)。
 あと、紅魔郷時代にくらべて弾幕による表現力はアップしてるわけですが、そうした中で「今のスペックで賢者の石を表現するとこうなるのかー」とか、そういう部分も地味に楽しい。
 もちろん、こういう趣向が出来るのは、毎回キャラごとにきっちりと弾幕を作り分けているからこそ。似たような弾幕ばかりだったら、こんな風に以前のスペルカードを再現して持ってきてもこんなにプレイヤー側が盛り上がれないものね。
 このvsさとり戦をやってると、毎回各作品ごとに、弾幕でキャラを立てるっていうのをZUN氏がきっちりやってたんだなぁ、というのを改めて実感します。


 で、ともあれさとりさんを撃破して、さらに地の底へ。
 ――体験版公開時点で、この地霊殿の主こそがラスボスだとばかり思っていた私(やラスボス予想をしていた人たち)としては、この時点でもう予想が盛大にはずれたわけですが。



   ステージ5 vsお燐


 よりによって火車と来たもんだ。
 まぁ確かに、葬列を襲って死体を奪っていくという妖怪火車は、一説に猫が乗っているとも言われているのでした。
 それにしても、橙とは別系統の猫キャラが出てくるとは。


 で、まあさすがに5ボスは強い。
 特に攻撃範囲が狭い自機で挑むと、「ゾンビフェアリー」とかが地味にきつくなったり。
 ……というか、全体的にネクロマンシー系のスペルカード撃って来てる感じですかね。猫が死体をまたぐと、死体が踊りだすなんて言い伝えもありますが。そういう料理しにくいネタも、弾幕でさりげなく表現してくる辺り、やっぱ大したものです。


 まあ、個人的には、次の6ボスのインパクトが強くて、5ボスのお燐さんは若干薄れ気味。
 そんなわけで、いよいよ真打。



   ステージ6 vs霊烏路空


 ……以前私は、一応「地霊殿ラスボス予想」とかしてたわけですよ。
 で、地下関係、怨霊関係などから色々と予想立ててたわけです。


 いやー、清々しいくらい外れましたね。かすりもしなかったね(笑)。
 まあ、こんなの当たるわけないんで、むしろこの方が下手に当たるより楽しい、という境地に達しましたが。こちらの想像のはるか斜め上。もうZUNは天才だと思うよ(ぉ


「地下」って要素から、我々が予想できるのはせいぜい黄泉の国神話とか根の国神話とかなわけですよ。ところが神主ときたら、そんなレベルを超えてマントル層まで潜っちゃって、「マントル+灼熱地獄+地獄の鴉」から「太陽、八咫烏」→「核融合を操る程度の能力」とかに思い切り飛躍してくれる。
 で、気がついたら巫女さんが太陽と戦ってるよ。何だこれw


 儚月抄で、サターンVロケットの構造と住吉神とを結びつけて巫女さんにロケット飛ばさせちゃった時も、そのあり得ない発想の飛躍に無闇に感動したわけですが。今回もヤバイね。
 ともかく、今回の6ボスはどっちかというと一発ネタ寄りなんですが、そのネタが私的にもう最高でした。改めて神主惚れ直しました。たぶん今、こんなフリーダムな発想できる人、本職の作家でもほとんどいないと思うよ。
 ……ええ、これに関しては私本当にいくらでも褒めちぎるよ。私もう東方信者でいいよ。


 ともかく、核のマークを背景に、スペカ発動時には「CAUTION!!」の帯が流れ、そんな中でマントつけて右腕に制御棒装備したカラス妖怪の少女が、核融合を操る能力で攻撃してくるのでした。
 もう演出一つ一つがオーバーで馬鹿っぽくて、でもカッコいい。これはもう、あのステージの音楽に浸って、実際に弾を避けながら感じないと多分わからない。
 あーもー、楽しいなぁ。


 そんな感じで、今作も非常に楽しみました。ていうか現在進行形で楽しんでます。
 あとはEXだなぁ。そっちをそれなりにやってみるまで最終的には言えませんが。
 とりあえず現時点でのお気に入りは……。


・キャラ
 お空と勇儀、あとヤマメ?
 実はヤマメの性格とキャラが結構好き。


・BGM
「旧地獄街道をゆく」「華のさかづき大江山」「少女さとり」「霊知の太陽信仰」あたりですかね。
 大江山は体験版プレイして以来、ヘビーローテションでかなり聞いてます。
 あ、あと、「地霊たちの帰宅」も大好き(笑)。最初に聞いた時、腹抱えて爆笑しました。なんという酔いどれなメロディー、これは確実に神主にしか書けない曲(ぇ


 そんな感じでした。
 エキストラを含めずにとりあえず仮の総評をすると、全体的なバランスなら前作の風神録を取る、けど地霊殿も6面へ向けての飛躍っぷりの気持ちよさがあって、これはこれで好き、ってところでしょうか。過去作で言うと、永夜抄に近いテイストなのかな。
 ともあれ、あとはエキストラ。現状かなり厳しい戦いを強いられてますが、頑張ってこいしさんに会いたい所です。
 頑張ろ。