横浜中華街へ行ってきた


 去る2月19日、友人がゲットしたとある演劇のチケット関連で、呼ばれて横浜まで出向く事になり。
 まだ多少寒さは残っているものの、まぁせっかく出かけるのなら、カメラ持って少し観光ちっくに見て回るのも良いかな、という事で行ってみたわけです。
 まぁ、その友人というのは例によって、東京彷徨に何度か登場しているタラコ氏だったわけですが。


 で、行って参りました横浜中華街へ。




 お昼ごろ新宿を出発して、大体一時間ほどで横浜中華街へ。
 少々かかるといっても、顔見知りと適当に募る話でもしていればあっという間でして。
 そんなわけで、駅からちょっと歩いて目的地へ到着。



とりあえず雰囲気は伝わってくる門。



そして街中の飾り付けはこんな感じ。


 まぁ、この写真の辺りはまだ周辺部で、メインストリートからは外れた辺りです。
 眺めていくと、なんか妙に古ぼけて倒壊寸前の建物とか、妙な店とかも散見されまして。



やたら清貧の思想に溢れたメニューを発見。ていうかその値段設定どうなのよ(笑)。


 その辺の怪しげな店を尻目に、いよいよメインストリートへ入っていきます。



メインストリート。この辺りはさすがに賑わっています。


 ここまでくると観光の要でもあり、そんなに怪しげなお店はなく。
 まぁそんなにエキゾチックな感じがする、という程でもないですが(笑)、店先に出されている料理のメニューはどれも魅力的で、差し当って昼食を摂るつもりの我々には魅惑的な事この上ない状態。


 で、結局、2000円ほどで時間無制限食べ放題というお店があったので、レッツゴー。
 この日はちょうどお給料日でもあったせいか、財布のひもが珍しく緩めであったようです(ぇ
 で、食べ放題となれば何に遠慮する必要もなく。二人してチャーハンから小籠包からエビ、八宝菜、から揚げ、その他とモリモリ食べ漁りました。
 この手のお散歩企画で、素直に食道楽に走るのは珍しい。まぁたまには贅沢も良いかね(笑)。


 食後、腹ごなしに土産物屋などを冷やかしつつ、ある場所を目指しました。それが、



関帝廟


 三国志で有名な関羽を祀る中国道教のお寺(道観といいます)です。チャイナタウンにあると聞いて、ぜひ行ってみたいと私が申し出たのでした。
 これまで、日本神道の神社や、仏教のお寺は散々見てきましたが、中国のお寺というのはなかなかなく。というか、まぁ道教は中国の民族宗教で、別に世界宗教ではないので日本にほとんど存在しないのは当然ではあるのですが。
 とはいえ、日本の古代史などを眺めていると、中国道教思想が結構日本の神話や習俗に影響を与えていたりもしますし、気にはなっていたわけです。せっかく横浜まで出向くのなら、やはり是非見ておこうと。


 ちなみに、関羽雲長が神格化された関聖帝君でありますが、武神であるのは当然として、何故か商売の神様でもあります(笑)。中国の神様の中でもかなりメジャーな部類に入るようで。調べてみると、清朝が王室の守護神として篤く崇拝したとの事で、清の代には関帝廟のない村はない、と言われるほどだったとか。
 いずれにせよ、チャイナタウンには相応しい神様、ということで。



正面から。
 このゴテゴテとしてて、なおかつカラフルな装飾がいかにも中国風。



その両脇に控える……たぶん獅子。狛犬じゃないよね?
 それにしても凄い顔をしていらっしゃる(笑)。


 お参りを済ませて、さらにチャイナタウンを縦断。もう一か所道観があるので、そちらにもお参りをしようと移動します。
 で、途中に公園がありまして。



公園の入り口にいた獅子さん。



SD風味。頭大きすぎ。



 そしてやって来たのが、媽祖廟です。



門にかかる額。
 媽祖は航海安全の神様で、別名を天后、天上聖母とも言うそうです。
 海の神様なのに天上の聖母とはこれいかに。


 こちらは、元々は十世紀頃に実在した女性が神格化された神様のようです。神像の両脇には順風耳、千里眼という二体の鬼を従えていました。
 航海の神様ということで、こちらも港町横浜に相応しい神様です。



正面から。
 で、ここでもおみくじを引く事ができます。
 こういうところに来るとおみくじを引かずにはいられないタラコ氏、ここでも中国風のおみくじに挑戦。しかしここでは、おみくじといっても単に引くだけではなく、神様に頭を垂れて礼をし、おみくじを引いた後も専用の木の札を投げて、神様に今引いたくじで良いかどうかお伺いを立て、OKが出るまで引き直し続けるシステム。なるほど、ただ引くだけよりも信憑性がありそうです。
 ちなみにタラコ氏は、リテイクを2回神様から申しつけられていました(笑)。



 そんなこんなで、チャイナタウン巡りもこれにて終了。
 ていうか、実質お店の大半が中華料理屋なので、食事を終えてしまうと一気に見るものが少なくなってしまう気がしました(笑)。まぁ、それもまたよし。
 で、そのまま横浜方面へ移動。



途中で通りかかった建物。こんな感じの古めかしい建築がけっこうあちこちにあったり。


 で、この後海辺を歩いて、赤レンガ倉庫も見たりしたのですが、なんとカメラのバッテリーが切れる痛恨のミスで写真が撮れず。お陰でテンションだだ下がりでした。
 まぁ、出歩くの久しぶりだったからなぁ。うっかり。
 ちなみに、赤レンガ倉庫は、建物内は完全に普通のショッピングモール化していました。あはは、それなら野郎2人に用事はねーや☆



 幸い、この日はそんなに寒さも厳しくなく、のんびり歩いて横浜へ。そしてタラコ氏が入手したレアチケットで見たのが、


http://kentarokobayashi.net/
小林賢太郎の舞台公演。LIVE POTSUNEN2010『SPOT』


 タラコ氏はなかなかに熱烈なラーメンズ、そしてコバケンファンなわけです。
 で、そのタラコ氏にラーメンズを知らしめたのが、私がメッセンジャーで何気なくこぼした『路上のギリジン』の一節だったりするわけで。
 まぁそんなわけでお誘いにあずかったわけです、小林賢太郎ソロ。


 なかなかに堪能しました。
 発想が縛られてないというか、柔軟で意欲的で、非常に刺激になりました。
 トランプ大のカードを使ったアナグラムとか、普通なら舞台向きではない題材も無理なく演出されており。また、たとえば裏方がやれば良い小道具の設置を、あえてコバケン自らが行うのを見せたりする間の取り方も、不自然じゃないアクセントになってたりする。ハンドメイドなソロ公演の味を強調する演出にもなってたり。
 初歩的なパントマイムから、図形パズル的な発想、手品、子供っぽい指遊びまで自在に取り入れる芸の幅の広さ。
 素晴らしく面白かったです。こういう、考え抜かれたネタを見るのは大好き。いや、これが芸だよね。


 ……というわけで、満足のうちに終了、夕飯をとって帰宅いたしました。


 カメラのバッテリーが切れたのだけが残念でしたが、まぁまぁ楽しい一日。2010年の東京散歩を前に、まぁまぁの滑り出しだったのかなぁと。
 そんなわけで。どっとはらい