ヘルシング本編完結
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2009/03/27
- メディア: コミック
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ついに完結しましたね。とりあえず大急ぎで買ってきて読みました。
相変わらず……カバー裏がひどい事になってますね(いきなりそれか
アーカードの意外で、少々あっけない退場に驚きましたが、通しで読んだらそうでもないのかな。まさにこれだけのために全軍投入した少佐の執念に感心するところなのかも。
そして、「これが勝ちか……」と感じ入る少佐の姿が印象的でした。
やっぱりこの作品といえばこの人! という特に印象深い人物として、アーカードやアンデルセンの他に、何といっても少佐を忘れるわけにはいかないわけです。
この最終巻で、一番存在感を放っていたのがその少佐で、最期まで一貫した姿勢でいたのが感慨深かったりしました。もちろん、話の立ち位置の都合上、インテグラに否定される事になるんですが……でもやっぱり、それくらいでは消えない存在感があって、何とも。
いやいや、最高に魅力的な悪役でした。
……そういえば、8巻だったか9巻だったか、もうこんなのやってられるかーと言った部下に対して少佐が銃を撃つも当たらず、「だめだドク当たらん」「相変わらず射撃が下手すぎです(この人どうやってSS入ったんだろう……)」なんてやりとりがあったわけですが。
今回の、最後のインテグラと少佐の銃の撃ちあいで、少佐は「初めて当たったぞ」と嬉しそうに言っています。
……え、ちょっとまって、「初めて」?(笑)
本当にどうやってSS入ったんだマジで。
……どうやら、ヘルシング最大の謎のようです(えぇ
冗談はともかく、最後まで読みとおして、やはり私の中で非常に存在感の大きい漫画作品だなと改めて思ったのでした。
ぬけぬけとナチス・ドイツを持ち出し、ぬけぬけと「戦争が好きだ」と言い放つキャラを出し、ぬけぬけとロンドンを破壊し尽くし、ぬけぬけと血の雨を降らせ……とにかくすべての展開を、ぬけぬけとやってのけたというこの話に最初受けた衝撃は、かなりとんでもないものでした。
私の思考の関節が、音を立てて次々はずされていく感じと言いますか。いわく言い難い感じです。
……いやまあ、商業出版でここまでやっちゃって良いんだ、っていう驚きもありましたが(笑)。
この作品が、ドイツはじめ欧米でもそれなりに好評だというのもビックリする話で、とにかく圧倒される、すごい作品だなぁと。
未読の人で、少々のグロに耐性のある人なら、是非これは読んでみると良いと思いました。すごいよ?